この記事では、「先入観」と「思い込み」と「決めつけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先入観」とは?
「先入観」とは?
「先入観」は「せんにゅうかん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は特定の人物や事柄について、最初に得た知識により形成された固定的な認識や見方」という意味で、最初に知った事柄により、そうであると認識した状態になることです。
2つ目は「最初に得た知識を絶対的なものだと思い、自由な思考が妨げられること」という意味で、最初の知識を信じこんでしまい、認識や見方が変えられない様子のことです。
上記に共通するのは「固定的な認識や考え方」という意味です。
「先入観」の使い方
「先入観」の使い方
「先入観」は、名詞として「先入観がある・ない」「先入観を持つ」「先入観に支配される」などと使われます。
基本的に、特定の人物や事柄について、最初に得た知識により固定的な認識や見方が形成されてしまい、自由に変えられない様子に使われる言葉です。
「先入観」の例文
「先入観」の例文
・『彼は英語が話せる人は頭が良いという先入観を持っている』
「思い込み」とは?
「思い込み」とは?
「思い込み」は「おもいこみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事柄を深く信じ込むこと」という意味で、正しくても間違っていても、そうであると信じて聞き入れない様子のことです。
2つ目は「ある事柄を固く心に決めること」という意味で、ひとつのことを成し遂げようと心に誓うことです。
上記に共通するのは「強く信じる」という意味です。
「思い込み」の使い方
「思い込み」の使い方
「思い込み」は名詞として「思い込みがある・ない」「思い込みが激しい」などと使われたり、動詞として「思い込む・思い込んだ」と使われます。
基本的に、ある事柄を強く信じて疑わない様子に使われる言葉です。
「思い込み」の例文
「思い込み」の例文
・『彼女は推しのアイドルが自分のことを好きだと思い込んでいる』
「決めつけ」とは?
「決めつけ」とは?
「決めつけ」は「決め付け」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「一方的に断定する」という意味で、他の可能性はないものとして、はっきり判断することです。
2つ目は「一方的に厳しくしかりつける」という意味で、相手の言い分を聞かずにきつく叱ることです。
上記に共通するのは「一方的に判断する」という意味です。
「決めつけ」の使い方
「決めつけ」の使い方
「決めつけ」は名詞・形容動詞として「決めつけだ・である」「決めつけが激しい」などと使われたり、動詞として「決めつける・決めつけた」と使われます。
基本的に、ある事柄を一方的にそうに違いないと判断することに使われる言葉です。
「決めつけ」の例文
「決めつけ」の例文
・『彼は六大学卒以外頭が悪いと決めつけている』
「先入観」と「思い込み」と「決めつけ」の違い
「先入観」と「思い込み」と「決めつけ」の違い
「先入観」は「特定の人物や事柄について、最初に得た知識により固定的な認識や見方が形成されてしまい、自由に変えられない様子」という意味です。
「思い込み」は「ある事柄を強く信じて疑わない様子」という意味です。
「決めつけ」は「ある事柄を一方的にそうに違いないと判断すること」という意味です。
まとめ
まとめ
今回は「先入観」と「思い込み」と「決めつけ」について紹介しました。
「先入観」は「固定的な認識や見方」、「思い込み」は「信じて疑わない」、「決めつけ」は「一方的に判断する」と覚えておきましょう。