「半可通」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「半可通」とはどんな意味なのでしょうか。

今回は、「半可通」の意味と類似表現について解説します。

「半可通」とは?意味

「半可通」とは?意味

「半可通」とは、「大して詳しくもないのにその道に通じている風を装う人」を指す言葉です。

「半可通」の概要

「半可通」の概要

「半可通」「半可」とは「中途半端」「未熟」など「完全でない様子」を意味します。

「半可通」「通」とは「その道に通じる粋人」を意味する言葉で、ふたつの言葉を合わせた「完全ではない中途半端な粋人」というのが「半可通」の元々の意味合いです。

ある分野やジャンルに詳しく通じる人のことを「通」といいます。

「食通」などただ知識が有るだけでなくセンスの良さや感性の鋭さなどの意味が込められた一種の尊称に当たる言葉ですが、通に憧れるあまりまだその水準に達していないのにそれらしく振る舞う人のことを指す言葉が「半可通」です。

「半可通」という言葉は「通ぶっている人をやゆする表現」でありあざけりや軽蔑の意味合いがこめられています。

「通」廃棄でかっこ良くあこがれの対象になりますが、中途半端な知識や技量なのにそれらしく振る舞う「半可通」はとてもみっともないものとされただ詳しくない素人よりも下に見られます。

知識や技術が不十分であってもそれをわきまえていればまったく問題ありませんが、分不相応に通ぶるふるまいは最も嫌われる態度のひとつであり「半可通」と呼ばれて軽く見られます。

直接的に人に迷惑をかけたり損失を与えるわけではありませんが「半可通」は往々にして初心者や素人を見下す傾向が強く、いわゆるマウンティング的な振る舞いが目立つことからその分野の界隈ではたいてい嫌われます。

知識や技術も薄っぺらだったり付け焼き刃だったりと底が浅いことが多く、本物の通からは下に見られているため事情に詳しくない初心者くらいしか「半可通」の相手をする人はいません。

その初心者も多少知識がついて「半可通」であることに気づくと自然に距離を取られてしまう、本人だけはいい気分でも傍から見るとなんとも悲しい存在です。

「半可通」の言葉の使い方や使われ方

「半可通」の言葉の使い方や使われ方

・『中途半端な知識で偉そうに語るから半可通と呼ばれるのだ』
・『少しでも恥じらいの感情があるならば半可通と呼ばれるのに耐えられないだろうに、ずいぶんと肝が太いやつだ』
・『知らないのならまだしも半可通を気取るから嫌われるのだと気づいていないのは哀れというほかない』
・『半可通の書いた評論は見るに堪えない』

「半可通」の類語や言いかえ

「半可通」の類語や言いかえ

・知ったかぶり
「大して知りもしないのに知識があるふりをすること」を意味する言葉です。

上方や知識など限定で使われる言葉ですが意味合いとしては「半可通」に非常に近しい表現です。

・利いた風
「わかっていないのに通じているふりをして生意気な態度を取る様子」を指す言葉です。

「半可通」よりも小憎らしく人をいらいらさせるニュアンスが強く含まれています。

・訳知り顔
「事情に通じているような態度」を意味する言葉です。

実際には大して事情に明るくないことがほとんどで、「半可通」良いも俗っぽいものに対して使われる表現です。

まとめ

まとめ

「半可通」は日常会話でも使われることのある言葉です。

こう呼ばれるたくないのなら中途半端な知識や技術をひけらかすような態度は慎みましょう。

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