「野放図」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
今回は、「野放図」の意味と類似表現について解説します。
「野放図」とは?意味
「野放図」とは?意味
「野放図」とは、「縛りや制約がなく自分勝手にふるまうさま」を意味する言葉です。
「野放図」の概要
「野放図」の概要
「野放図」という言葉が指しているのは「コントロールされていない暴走気味の状態」です。
きちんとコントロールされていれば大人しくしているのにそうではない様子を表す言葉が「野放図」です。
元々は「野生動物に首輪など付けず広い場所に放し自由気ままに暴れまわっている様子」に由来する言葉で一般的には「野生動物のようなしつけのないふるまいをする人やそのような状況」を指す言葉として用いられています。
「野放図」には「制限や制約がない」といった「自由」のニュアンスが含まれていますが、そのような状況を肯定的にとらえてはいません。
本来であればきちんと今ロール紙制御しておくべきなのにそうなっていない「しつけのなっていないさま」というニュアンスを多分に含んでいる悪い様子を意味するネガティブな表現です。
「野放図」は特定の人に対して使う事もあればその場の様子や状況に対して使うこともあります。
人に対して使うときは「性格や態度が横柄である」という意味になります。
元々の意味である「野生動物」というニュアンスを思い浮かべると理解しやすいですが「社会を生きる人間として身につけているべき常識や礼儀が備わっておらず野生動物のように気ままで自分勝手なふるまいをする人」という人となりを指しています。
その場の状況に対して使われる場合は「統制ができておらず混乱している」様子を表します。
人々が誰かの指示に従って動くのではなく「それぞれが好き勝手に動いている状況」が「野放図」であり一般的には好ましくない混沌とした状況に対して使われる表現です。
「野放図」にはもうひとつ「無計画で際限がない」という意味もあります。
「制御されていない」というニュアンスを強く含む言葉でお金を好きなだけ使ったり食べたいだけ食べたりといった「欲望に従って考えなしに行動するさま」を表します。
「野放図」の言葉の使い方や使われ方
「野放図」の言葉の使い方や使われ方
・『彼が嫌われているのはどこでも野放図なふるまいをするからだ』
・『人々が野放図に行動した結果、多くのけが人が出てしまった』
・『野放図な金遣いのせいでとうとう破産に追い込まれる』
・『若者が野放図なのはある程度仕方がないが、いつまでも放置する訳にはいかない』
「野放図」の類語や言いかえ
「野放図」の類語や言いかえ
・身勝手
「周囲のことを考えず自分の好きなように行動すること」を意味する言葉です。
「野放図」とは非常に似た意味の言葉でいい加減さは低いですが他人に対する気遣いのなさを強調するときに使われます。
・遠慮がない
「配慮がなくズケズケとふるまうこと」を意味する言葉です。
「野放図」と同じく人に気を使わない粗野なふるまいを表す言葉で社会性のなさが強調されています。
まとめ
まとめ
「野放図」という言葉はあまりいい意味では使われない言葉です。
一つの言葉にいくつかの意味があるのでそれぞれの詳しい意味合いをきちんと覚えておきましょう。