「フェミ男」とは意味や使い方、英語や例文などを解説

「フェミ男」の解説

「フェミ男」は「ふぇみお」と読みます。

意味は、「中性的でオシャレに気を遣う男性のこと」です。

1990年代に流行った言葉で、女性的なファッションを好む男性として注目されました。

シニア層や一般的な男性からは「なよなよして気持ち悪い」と不評でしたが、個性派の男性や、美しさを求める女性からは強く支持されていたのです。

「フェミ」は「フェミニン」を略した言葉で、英語では「femininity」と書き、「女性の、女性らしい」という意味です。

主に大人の女性に対して使われる言葉で、「フェミニンなファッション」といえば、「上品で女性らしい服装」になります。

日本語化してからは「女性らしいこと」という意味の他に「上品で落ち着いた雰囲気」という意味でも使われる様になりました。

男性に対しては「フェミニンな」と使うのはあまりにも不自然ですので、「フェミニンな男」を略して「フェミ男」と使う様になったのです。

「フェミ男」の使われ方

「フェミ男」は、「中性的で上品な男性」に対して使われます。

具体的には、「色白で目鼻立ちが優しく、女性っぽく見える男性」、「肩幅が狭く、細身できゃしゃな男性」、「細身で体型がはっきりと表れるファッションを好む男性」、「柄物の洋服を着る男性」、「ピアスやネックレスを身に付けている男性」などです。

1990年代には「フェミ男」と呼ばれるタレントがデビューして、雑誌で人気が出ていました。

「フェミ男」は悪い意味ではなく、良い意味で使われる言葉だったのです。

現在ではファッションも多様化されて、モデルの男性で上記の様なファッションをしている人も珍しくなくなりました。

男女を問わず「美しさ」が認められる時代になったこともあり、「フェミ男」は次第に使われなくなっていったのです。

「フェミ男」の例文

「フェミ男」の例文を紹介します。

・「彼は見た目だけではなく考え方もフェミ男だ」

見た目がきゃしゃで上品な男性で、考え方も落ち着いていて大人びていることを表しています。

・「昔はフェミ男だったけれども、いつの間にかマッチョになってしまった」
中世的でオシャレなことで人気があった男性タレントが、そのご筋トレにハマり、現在ではマッチョ体型を誇るタレントになっていると言っています。

・「フェミ男とオカマはどう違うんだろう」
女性らしい男というと、オカマをイメージする人が多く、違いに悩んでいます。

因みに「フェミ男」は「性愛の対象は女性」ですが、「オカマ」は「性愛の対象は男性」という違いがあります。

・「女性から見てもフェミ男のファッションはカッコ良い」
細身のシャツやジーンズ、細く描いた眉毛など、女性から見ても魅力的で真似したいと思う男性であることを表しています。

「フェミ男」の類語・言い換え表現・関連語

「フェミ男」の類語・言い換え表現・関連語を紹介します。

「草食系男子(そうしょくけいだんし)」

性格が穏やかで協調性があり、恋愛にガツガツしていない男性のことを言います。

「フェミ男」の内面を表しているとも言われています。

「ジェンダーレス男子(じぇんだーれすだんし)」

従来の男性、女性という規範に囚われないファッションを好んでする男性のことを言います。

「フェミ男」の英語

「フェミ男」は日本語の俗語ですので、同じ意味の英語表現はありません。

似たような表現として、“He is androgynous. (彼は中性的だ)”は、インスタなどに自分の画像を投稿している男性モデルに使われています。

また、「Metrosexual men」は「都会的でスキンケアやファッションにお金を使う男性のこと」という意味です。