この記事では、「公告」と「告示」と「公示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公告」とは?
「公告」とは?
公告とは、こうこくという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事でしょうが、国とか官に関わるといった意味の公の漢字に、つげる等の意味がある告の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ公告は、国や公共団体が何らかの事柄を広範囲に一般に知らせるという意味を表すのです。
「公告」の言葉の使い方
「公告」の言葉の使い方
公告は、国や企業といった組織や団体が広く一般に文書で知らせる際に使われる言葉となっています。
なので官報や新聞等を使って公表する際に、使用される事が多い言葉です。
「告示」とは?
「告示」とは?
告示は、こくじという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、知らせるといった意味を持つ告の文字に、はっきりと知らせるといった意味を有する示の文字を加える事で誕生した言葉です。
そのため告示は、国や地方公共団体がとある事柄を広く一般に知らせる事を示します。
「告示」の言葉の使い方
「告示」の言葉の使い方
告示は、国家や地方公共団体が法令や条例等に基づいて、決定事項を公表するという意味を持つ言葉として用いられているのです。
主体となるのは国や地方公共団体といった公的な機関に限られる点には、注意が必要となります。
「公示」とは
「公示」とは
公示とは、こうじという読み方をする言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば合点が行く事ですが、おおやけや世間一般といった意味がある公の漢字に、しめすという意味を所有する示の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から公示は、公の機関が一般に知らせるための発表を行う事を表現するのです。
「公示」の言葉の使い方
「公示」の言葉の使い方
公示は、公共機関がある事柄を公表して一般の人に伝える、という意味合いで使用される言葉となっています。
国や地方公共団体の他にも、消防署や病院といった施設も主体に含めて使われる言葉です。
「公告」と「告示」と「公示」の違い
「公告」と「告示」と「公示」の違い
3つの言葉を文字表記して見比べれば、3つ全てに共通する漢字は使われていない事に気付く事が出来ます。
ただし共通する漢字自体は多くある上に、それぞれ漢字2文字で表現される言葉である点は厄介です。
とはいえ文字の違いから、表す意味合いのニュアンスには相違点が見られます。
公告ですが、主に国家や会社といった組織が文書を使って広く一般に知らせる際に使用される言葉です。
告示は、国や地方公共団体がある事柄を一般に知らせるという意味に用いられます。
公示は、公の機関が一般に知らせるための発表を行う事を示す言葉です。
まとめ
まとめ
3つの言葉は全てに共通して使われている漢字はないものの、それぞれ共通する漢字を有しており、漢字2文字で表記される点も同じとなっています。
もっとも文字の違いもあり、持つ意味合いには違いは存在しているのです。
まず公告は、文書を駆使して国や会社が広く世間に知らせるという意味を持っている言葉となっています。
次に告示は、地方公共団体や国が公式にある事柄を広く知らせる事です。
最後の公示は、公的な機関が世間一般の人々に知らせるために発表を行う事を表現する言葉となっています。