この記事では、「医師」と「医者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「医師」とは?
「医師」とは?
「医師」とは、国家資格になる医師免許を所持している人のことで、それが職業でもあります。
医師免許の取得には、6年制の大学の医学部に入学する必要があり、最後の6年次に受験することになります。
それに合格して卒業できるという場合がほとんどで、卒業試験も兼ねていると考えていいでしょう。
尚、医師国家試験予備試験に合格した人も受験対象になりますが、こちらは外国の医師免許の取得者が日本のおける「医師」の資格を得る為の試験になります。
その医師免許の交付後は、最低でも2年間は「研修医」として臨床研修を積むことになり、その後に専攻によって、「内科医」や「外科医」といった診療科別の専門医となります。
日本では、「歯科医」だけは別の「歯科医師免許」になりますが、その他の診療科は全て同じ「医師免許」です。
「医者」とは?
「医者」とは?
「医者」は、先の「医師」を少し砕いて表現した言葉です。
よって、意味として違いはなく、もっと砕けた言葉で、「お医者さん」などと呼ばれることもあります。
英語では、「医師」は“doctor”と表現され、この「医者」や「お医者さん」に該当する少し砕けた表現としては、“doc”と使っています。
「医師」と「医者」の違い
「医師」と「医者」の違い
「医師」と「医者」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの意味としての違いはなく、「医師」という言葉は、明治時代から一般でも使われるようになったと言われています。
船に常駐していれば「船医」、軍に所属している時には「軍医」という呼び方があります。
一般的に、2つ以上の診療科のある「医師」はまず存在しませんが、それらの場合には、内科と外科を兼ねているといった人も多く存在します(船の上や戦場では、それが求められます)。
日本以外の国では、内科と外科では免許が別という場合もあり、その場合には、両方を取得しないと2つの診療科の「医師」としての活動はできません。
まとめ
まとめ
このように、「医師」と「医者」は、意味としての違いはなく、正式には「医師」と表現しますが、「医者」としても間違いではありません。