「不徳といたすところ」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「不徳といたすところ」とは?
「不徳といたすところ」とは?
はじめに「不徳といたすところ」の意味を解説していきます。
「不徳」は「徳」に対する否定形です。
そして「徳」は「周囲によい影響を与える行動や資質」を意味する言葉です。
これらのことから「不徳といたすところ」は、何かしらの過失があった場合に、それが自分の能力や管理が不足していることに原因があると表現する使われ方が一般的です。
「不徳といたすところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「不徳といたすところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「不徳といたすところ」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、今年に入ってシステム障害が既に連続して三件発生していたとします。
顧客からは、障害の原因についてしっかりと説明するように、正式に要請がありました。
このような場面で「私どもの不徳といたすところでございます」と相手に伝えるとよいでしょう。
自分たちの過失を十分に認めたうえで、謝罪したい気持ちが相手に伝わる事でしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、「と」と「の」の使い分けです。
「不徳といたす」と「不徳のいたす」は両方使用される表現で、どちらも誤りではありません。
意味やニュアンスも微妙に異なるため、上手に使い分けするとよいでしょう。
「不徳といたすところ」を使った例文
「不徳といたすところ」を使った例文
ここでは「不徳といたすところ」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、主語や語尾を使い分けることで、様々なバリエーションを生みだすことが可能です。
・『私たちの不徳といたすところです』
・『私どもの不徳といたすところでございます』
・『弊社の不徳といたすところと存じます』
「不徳といたすところ」の類語や敬語での言いかえ
「不徳といたすところ」の類語や敬語での言いかえ
それでは「不徳といたすところ」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「不徳といたすところ」の類似表現
「不徳といたすところ」の類似表現
まず 「不徳といたすところ」の類似表現について解説します。
「不徳といたす」は「不徳のいたす」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「不徳といたすところ」の敬語表現
「不徳といたすところ」の敬語表現
つぎに「不徳といたすところ」を敬語表現で言い換えるのは難しいですが、語尾で調整可能です。
たとえば「不徳といたすところでございます」などとするとよいでしょう。
まとめ
まとめ
このように「不徳といたすところ」は、謝罪の場面でよく使われる表現の一つです。
謝罪が必要な場合は、頭が真っ白になることも多いので、しっかり記憶しておくとよいでしょう。