「浅学非才の身ではございますが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉の「浅学非才の身ではございますが」について、その意味や使用方法などを分かりやすく説明します。

「浅学非才の身ではございますが」とは?意味

「浅学非才の身ではございますが」とは?意味

「浅学非才の身ではございますが」の慣用句においてキーとなる「浅学非才」について、まず説明します。

「浅学非才」の読みは「せんがくひさい」で、「学問や知識が浅く未熟で、才能が劣っている」ことを意味する四字熟語です。

この四字熟語の後に続く「身」「自分自身」を意味し、「ではございますが」「ではありますが」の謙譲語表現です。

従って、「浅学非才の身ではございますが」の慣用句は「学問や知識が浅く未熟で、才能が劣っている自分ではありますが」を意味する敬語表現なのです。

ちなみに、この四字熟語で使われている「非」は、元々は「菲(ひ)」の字が使われていました。

「菲」はかぶらに属する野菜で、「粗末な食事」の意味も持つ言葉で、それが転じて「少ない」「劣った」を意味する言葉として使われていました。

しかし、この「菲」の漢字が当用漢字ではないことから、現在では「非」の漢字が当てられているのです。

「浅学非才の身ではございますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「浅学非才の身ではございますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「浅学非才の身ではございますが」の慣用句は、ビジネスの場では、何かを代表で発表する際の冒頭の挨拶や、昇進や任命などを受けた際の挨拶や、重要な仕事を命じられてそれを受ける際の意思表示の前置き等で、使われることの多い言葉です。

自分が未熟で、その任を受けることは、身に余ることだと、自分をへりくだって表現する言葉です。

従って、実力や能力や地位がある人が使うべき言葉で、本当に未熟な人が使うと、慇懃無礼だと思われることもあります。

従って、この「浅学非才の身ではございますが」の言葉を使う場合には、十分に注意が必要と言えます。

「浅学非才の身ではございますが」を使った例文

「浅学非才の身ではございますが」を使った例文

・『浅学非才の身ではございますが、今後とも社業発展のために尽力いたします』
・『浅学非才の身ではございますが、プロジェクトリーダーの任を全うできるように頑張ります』
・『浅学非才の身ではございますが、ご期待に応えるべく研鑽に励む所存です』

「浅学非才の身ではございますが」の返答例

「浅学非才の身ではございますが」の返答例

「浅学非才の身ではございますが」を多くの人に対する挨拶で使われた場合には、返事をする必要はないでしょう。

しかし、例えば自分が部長で、新たに課長に昇進した人が挨拶でこの慣用句を使った際には、当然何らかの返答が必要です。

こうした際に前置きとしてこの慣用句を使った後には、一般的に「頑張ります」と言った言葉が続けられるので、この慣用句の謙遜の意味には触れずに、「期待しています。

頑張ってください」
などと返せば良いでしょう。

まとめ

まとめ

「浅学非才の身ではございますが」の慣用句は「学問や知識が浅く未熟で、才能が劣っている自分ではありますが」を意味する敬語表現です。

この言葉は、本当に未熟で若輩の人が使う言葉ではなく、実力や能力やある程度の地位がある人が使うべき言葉です。

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