この記事では、「既往歴」と「現病歴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「既往歴」とは?
「既往歴」とは?
「既往歴」は「きおうれき」と読みます。
意味は「患者がこれまでにかかった病気を書き表すこと」です。
「既往症(きおうしょう)」とも呼ばれ、患者が過去に病院で治療や手術を受けた病気を書き記すことを言います。
患者が新たに病院を受診する際に、過去にかかったことのある病気が分かっていると、今後の治療法を考える時の参考になるのです。
ところで「過去にかかった病気」と言われて様々な病気が思い浮かぶ人もいます。
「風邪」「胃腸炎」などは、一生のうちに何度もかかる人もいるでしょう。
上記の様な「一時的であり、後遺症がなく治癒する病気」に関しては「既往歴」には含まれないというのが一般的な考え方です。
「既往歴」とは、一定期間病院に通って治療を受けたもののことです。
因みに、「アレルギー」や「薬の副作用」も「既往歴」に含まれることが多くなります。
「現病歴」とは?
「現病歴」とは?
「現病歴」は「げんびょうれき」と読みます。
意味は「現在かかっている病気を書き表すこと」です。
現在別の病院で治療を受けている人が、新たに違う病気になり違う病院を受診する時には、どの様な症状で、どの病院にかかり、どの様な治療や薬の処方を受けているのかが必要になります。
特に「高血圧」や「糖尿病」など、継続的に検査や治療を受けている場合は、新しく治療を受ける際に治療や投薬において注意するべき点があることから、隠さずに伝えた方が良いでしょう。
病気で治療を受けていても、既に完治している場合は上記で紹介した「既往歴」になります。
また、最近では感染症が流行っていることもあり、風邪など一時的な病気であっても現在体調が悪い時には事前に伝えておくことが推奨されています。
「既往歴」と「現病歴」の違い!
「既往歴」と「現病歴」の違い!
「既往歴」は「患者がこれまでにかかった病気を書き表すこと」です。
「現病歴」は「現在かかっている病気を書き表すこと」です。
まとめ
まとめ
今回は「既往歴」と「現病歴」の違いをお伝えしました。
「既往歴」は「過去にかかった病気」、「現病歴」は「現在かかっている病気」と覚えておきましょう。