結婚関連の話題で登場する言葉「ナシ婚」とはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「ナシ婚」の意味と類似表現について解説します。
「ナシ婚」とは?意味
「ナシ婚」とは?意味
「ナシ婚」とは、「挙式や披露宴などのウェディングイベントを行わず入籍だけで済ませる結婚」を意味する言葉です。
「ナシ婚」の概要
「ナシ婚」の概要
「ナシ婚」とは「挙式も披露宴も無しの結婚」を表します。
昭和の終わり頃まで結婚するとなれば結婚式を上げ披露宴を開くのが常識でした。
規模の大小はあれど挙式も披露宴もやらずに入籍だけで済ませる結婚は非常に珍しく特別な事情がある人以外はウェディングイベントをやるのが当たり前とされていました。
そのような結婚式の常識が変わり始めたのは平成に入ってからです。
昭和の頃は芸能人が結婚する時にはホテルを借り切るなどして大勢の招待客をまねき大々的に披露宴を開くのが当たり前でしたが平成に入ると芸能人の結婚はプライベートなことであるという認識が高まります。
結婚報道などはあるものの披露宴の生中継などは行われなくなりマスコミ各社に向けた発表だけで挙式や披露宴を行わない芸能人カップルが増えていきます。
自分たちの考えを大切にし旧来の結婚にとらわれない新しい結婚スタイルは当時の若者から多くの支持を集めました。
挙式や披露宴をやるのが当然、という考え方にも疑問が持たれるようになりウェディングイベントをやらず入籍手続きだけのカップルはどんどん増えていきます。
結婚式を行わない動きに拍車をかけたのは長引く不況だとされています。
結婚式にかかる費用は時代によって異なりますが数百万円は必要です。
後継機の時代であれば将来的に給料が上がるのを見込んで若くても多少無理をして結婚式を挙げるカップルは珍しくありませんでしたが、終身雇用が崩壊し給料が伸び悩む時代ではできるだけ結婚にお金を掛けたくないと考えるカップルが増えるのが当然です。
もともとウェディング業界は会計が不明朗だったり相場が高く設定されていたりなど金銭面で懐疑的な視線が向けられていました。
かつてはお祝いだからと見過ごされていた費用の問題が改めて注目されたこともあり経済観念がしっかりしている若者世代では無駄金を抑えようと結婚式を行わない「ナシ婚」画像化していきます。
現在では結婚式をやらないもしくは小規模でやるというカップルの方が多数派です。
コロナによるイベント離れの動きが「ナシ婚」に拍車をかけています。
「ナシ婚」の言葉の使い方や使われ方
「ナシ婚」の言葉の使い方や使われ方
・『ナシ婚なので式をあげる予定はない』
・『お金がないのでナシ婚にした』
・『式を挙げないナシ婚カップルは婚姻届の提出日が結婚記念日である』
・『祝儀の負担がないのでナシ婚は友人知人からも歓迎される』
「ナシ婚」の類語や言いかえ
「ナシ婚」の類語や言いかえ
・ジミ婚
「挙式も披露宴もやらないもしくは最小限にとどめる地味な結婚」を意味する言葉です。
1996年の流行語でありこの言葉をきっかけに結婚式離れが加速したとされています。
・フォト婚
「指揮や披露宴をあげる代わりに結婚式衣装を着用した写真撮影だけで済ませる結婚」を意味する言葉です。
フォトウェディングとも呼ばれ、結婚にお金や時間を掛けたくないが記念になる姿を残しておきたいと考える人達に選ばれるスタイルです。
まとめ
まとめ
不景気とコロナ禍のダブルパンチにより「ナシ婚」の割合は急増しています。
ウェディング業界にとっては死活問題でありさまざまな企画やプランニングにより結婚式や披露宴のよさをアピールしていますが結婚式離れの動きがとどまる様子は見られません。