「ノキ男」とは？意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

若者の間で使われている「ノキ男」とはどのような意味をあらわす言葉なのでしょうか。

今回は、「ノキ男」の意味と類語について解説します。

「ノキ男」とは?意味

「ノキ男」とは、「嘘つきな男」を意味する言葉です。

「ノキ男」の概要

嘘に関することわざや格言はいろいろありますが「ノキ男」というのはある物語に由来しています。

嘘が重要な意味を持つ世界的に有名な物語がイタリアの童話「ピノキオ」です。

ゼペットじいさんによって造られた命を持つ人形である主人公ピノキオは人間に成ることを夢見ています。

ピノキオの大きな特徴が長細い鼻です。

ピノキオの鼻には外見的に目立つだけでなく「嘘をつくとニョキニョキ伸びる」という特徴があります。

作中でも鼻が伸びたことで嘘がバレる有名なシーンがありますが、そのことから嘘つきのことを例えて「ピノキオ男」「ピノキオ野郎」などと呼ぶようになり、さらにそこから当て字の「ピノキ男」に発展し短縮された形が「ノキ男」です。

「ノキ男」はひんぱんに嘘をつく男性や普段の会話に嘘を交える男性など嘘つきの中でも特に「罪の意識を持たず軽い気持ちで嘘をつく男性」に対して使われます。

嘘をついても鼻が伸びて直ぐにバレてしまうピノキオと同じように「嘘つきだが嘘は上手でなくすぐにバレてしまう男性」という下手くそな嘘つき男を表す言葉です。

「ノキ男」は周囲からまったく信用されていません。

自分をよく見せたい、得をしたいといった身勝手な理由から日常的に嘘をつく習慣が身についてしまっているので友人知人も表面上は無難な付き合いを続けながらも腹の底では信用しておらず大事な話をしなかったりアドバイスに耳を貸さなかったりなどそれとなく距離を置かれる存在です。

疎外感を感じて自分に興味をもたせようとさらに嘘がひどくなりますます人が離れてしまう悪循環に陥るケースも見られます。

カジュアルな使われ方が多い「ノキ男」ですが言葉の意味は決して軽くありません。

一度でも「ノキ男」認定されたら信用は大きく損なわれます。

「ノキ男」と呼ばれないよう誠実さを大切にするだけでなく他人を気軽に「ノキ男」呼ばわりしないよう自制することが重要です。

「ノキ男」の言葉の使い方や使われ方

・『ノキ男の話はいつも話半分で聞いている』
・『あいつはノキ男なので相手にしてはいけない』
・『誰からも信用されなくなってしまったのはノキ男の自業自得である』
・『ちょっと話を盛ったくらいでノキ男呼ばわりするのはやり過ぎだ』

「ノキ男」の類語や言いかえ

・虚言癖
「事実ではないことを言ってしまう癖や性質」を意味する言葉です。

言葉に嘘が多いという点に共通点が見られますが「ノキ男」が仲間内などで使われる比較的軽い言い方であるのに対し、こちらは実害を伴うような病的で悪質な嘘をいう人を指します。

・ペテン師
「嘘や詐欺で人をだます人」を意味する言葉です。

他人をだますことを「ペテンにかける」といいますが「嘘をついて他人をペテンにかける人」が「ペテン師」です。

かなり古くからある言葉で元素は詐欺を意味する中国語が語源であるとされています。

まとめ

「ノキ男」はあらかじめ知っておかないと言葉からでは意味を推測するのが難しい言葉です。

ネットの掲示板やSNSなどで使われることも多いので意味を覚えておきましょう。