「借景」とは?意味や言葉の使い方など分かりやすく解釈

「借景」は何を表す言葉なのでしょうか。

今回は、「借景」の意味について解説します。

「借景」とは?意味

「借景」とは?意味

「借景」とは、「山や森など遠くにある自然の景色を庭の景色とひと続きのものとして取り入れること」を意味する言葉です。

「借景」の概要

「借景」の概要

日本庭園の造園技法のひとつで、庭の造作よりも外にある自然の山や木などをあたかも庭の一部であるかのように見せて庭園の景色の一部として取り込む手法を指します。

自然の美を重視するアジアならではの造園技術であり、人の手によって作られた人工の庭と遠く離れた場所にある雄大な自然とが一体となった風景は独特の美しさを醸し出します。

遠景を利用する技法なので周辺に美しい景色を持つ立地での庭づくりでしか使えません。

窓から見た時に池と海がシームレスでつながって見えるように設計したり植え込みと森があたかも一つになって見えるように配置したりなど、自然の景色をそのまま庭に取り込むことで雄大さや広がりを演出する技法です。

「借景」の言葉の使い方や使われ方

「借景」の言葉の使い方や使われ方

『見事な借景が見所の庭園を見学する』
借景に支障が出ないよう前もって周辺一帯の土地を買収しておく』

まとめ

まとめ

「借景」は東アジアの庭園に広く見られる技法ですが、近年は西洋風のガーデニングに応用されるなど広がりを見せています。

庭園を見学する際は遠く離れた景色がどのように活用されているかに注目して見学しましょう。

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