この記事では、「墓マイラー」【はかまいらー】の使い方や例文、意味について取り上げて説明していきます。
「墓マイラー」とは?意味
「墓マイラー」とは?意味
生前、多くの人を魅了した芸能人や漫画家、歌手などの著名人の墓へ出向いてお参りする人を「墓マイラー」【はかまいらー】と呼びます。
この世で数々の名曲や作品を残した著名人だけを狙い、あたかも自分はファンであったようなふりして慎重に墓の前で手を合わせるのが目的です。
ときに東京から北海道、九州までお墓参りがしたいと思う著名人の墓があれば飛行機、新幹線に乗ってまで行くマイラーまでいます。
元々は墓参りと歴史上に名を残した殿様や画家の墓を見て楽しみつつ、お参りまでして供養しようと思う気持ちを表すわけです。
それが趣味になり、いまでは歌手の追いかけより、家でアニメを楽しむよりもハマる人の間で使われるようになりました。
「墓マイラー」の概要
「墓マイラー」の概要
著名人や歴史上で知られている人物の墓がどこにあるか地図で調べたり、画像や動画で検索して自分がお参りしたい墓を選び、そこまでかかる費用や時間を考えたうえで行くわけです。
墓に着いたらスマートフォンやカメラで墓石の写真を前方後方、横から撮った画像をSNSや自分のブログに投稿して閲覧してもらい、楽しむわけです。
コメントやツイートしてもらった人とやり取りするのもまた楽しみであり、行くまでの交通手段や最寄の駅、泊まる場所を教えたり、周辺の観光地について情報を伝えるのも「墓マイラー」の趣味の一つです。
この言葉が広まりだしたのは2009年頃であり、その後、マイラーが厳選してお勧めする墓を紹介する本が発刊された。
「墓マイラー」の使い方や使われ方
「墓マイラー」の使い方や使われ方
日本全国にある有名人の墓から自分が行きたい場所を選んでお参りする人を「彼は墓マイラーである」と周囲が言い表します。
海外のお墓だけを狙って行く人を「世界のお墓を巡る墓マイラーが増えている」とさらに視野を広げて、多大なる功績を残した人物の墓に手を合わせる人を指します。
お参りするときの規則としては、「墓マイラーが守りたいマナー」として近隣住民への迷惑にならないよう騒がないようにすることと、後片付けが大変なので生花やお線香、お菓子などは絶対に置いてこないと掲げています。
最近は観光イベントも墓マイラーを狙ったものが増えているため食事したり、ガイドが詳しい情報を伝えて楽しませてくれるツアーを開催しているのが話題です。
「墓マイラー」を使った例文(使用例)
「墓マイラー」を使った例文(使用例)
・『カジポンが25年前から使いだした墓マイラーでは、フランスの名墓を巡礼するツアーが人気だ』
カジポン・マルコ・残月氏が最初に墓をお参りして楽しむ人を「墓マイラー」と言いだしたことがきっかけとなりました。
・『美術が好きな人は、芸術家が眠る墓石の前で手を合わせる墓マイラーが増えている』
芸術を愛する人は、画家の墓を選んで巡り、観光地で著名人に関わるお土産を買って帰るのもちょっとした楽しみになるわけです。
・『明治や大正期にも文化人の墓マイラーが現れてブームを巻き起こした』
東京掃苔禄という本が出たほど、過去にも墓の掃除を趣味にする人たちがいっきに増えたことがありました。
まとめ
まとめ
尊敬の念を持ってお墓参りする人のことを「墓マイラー」と呼び、彼らの行動が素晴らしいとメディアで取り上げられたことから多くの人にその活動が知られるようになりました。
誰でも行きたいと思えば興味がある人の墓をお参りしてもいいので、興味がある人は体験してみるといいでしょう。