ここでは「気持ちが分かる」というフレーズをどんな意図で使用するか、また敬語での使用例や表現方法について説明します。
「気持ちが分かる」の意味
「気持ちが分かる」の意味
「気持ちが分かる」は、相手の気持ちや心情が理解できるということを意味します。
気持ちが主語になっている言葉なので、こちらから自発的に理解しようとするというよりは、気持ちが自然に理解できるという意味合いが強くなります。
「気持ちが分かる」と言葉にして発するということは、相手からにじみ出る感情をこちらが受け止めていることをアピールするということです。
一方的に意見を述べるのではなく、受け止めたうえでこちらの言い分を伝えるという双方向のコミュニケーションをとっているように感じられます。
「気持ちが分かる」の敬語での使い方や表現方法
「気持ちが分かる」の敬語での使い方や表現方法
ビジネスシーン等で「気持ちが分かる」を使用する場合は、「お…する」の丁寧表現を付け加え「お気持ちが分かります」となります。
普段の生活では「お気持ち、分かります」というように助詞を省いた形がなじみ深いでしょう。
また相手の気持ちが客観的に判断できるほど強いものであれば「お見受けします」、相手の心情の推測、労わりのニュアンスが含まれた「お気持ちお察しします」といった表現に言い換えることも可能です。
特に「お察しします」に関しては「気持ち」をより畏まった「心中」「しんちゅう」「胸中」「きょうちゅう」という類語に言い換えることが一般的ですが、いずれにせよつらい、悲しいといったネガティブな感情を指します。
「気持ちが分かる」の言い換えや使用例
「気持ちが分かる」の言い換えや使用例
・『以前の対応の件、お客様のお気持ち十分に分かります』
・『非常に楽しんでおられるようにお見受けいたしました』
・『この度の突然のご不幸については、心中お察しいたします』
「気持ちがわかる」という場合、どちらかというと「気持ち」の内容は怒や哀の感情を含んでいることが多いでしょう。
そして気持ちの強さや内容はそれを発した本人にしか分かりません。
安易に使うと「私のなにが分かるんだ」というマイナスになりかねません。
まとめ
まとめ
以上のように「気持ちが分かる」は相手の感情を受け止めていることを意味する言葉です。
敬語表現や「お見受けます」「お察します」と言い換えることもできますが、相手に失礼のないように会話の内容や状況に応じた使用を心がけましょう。