「厳しい」の敬語とは?
言葉の使い方や敬語・言い替えを徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「厳しい」の意味
「厳しい」の意味
この語句は「きびしい」と読み、以下の4つの意があります。
1つめは「厳格で少しの緩みも許さないさま」「容赦がないこと」という意です。
手加減しない感じで、そのような性格を表わすことが多い言葉です。
例えば「厳しい人だ」「厳しいしつけ」などと使います。
2つめは「自然現象などの程度が著しいさま」を表わします。
気象条件や地形などについて言うことが多い語句です。
例えば「厳しい暑さ」「厳しい自然環境」などと使います。
3つめは「緊張・緊迫しているさま」「柔和ではない」という意です。
人の表情などによく使用され、近寄りがたいイメージを表わしています。
「厳しい表情」などと使います。
4つめは「困難が多くて大変なさま」「難しいこと」の意です。
「生活が厳しい」「合格は厳しい」などと使います。
なお、よく似た語句に「難しい」があります。
意味的にはほぼ同じで、ビジネスにおいてもおなじ意味合いで使用されています。
ただしニュアンスが少し異なり、「難しい」は「できない」「実現不可能」という意を表わしますが、「厳しい」は「まだ打開策はある」といったように妥協しない姿勢を暗に示します。
「厳しい」の敬語での使い方や表現方法
「厳しい」の敬語での使い方や表現方法
「厳しい」自体を敬語にすることはできませんので、後に続く言葉で敬語を表現したり、この語句の意味を表わす言葉で敬語を表わします。
例えば「厳しいです」というように「です・ます」調にすることで丁寧語となります。
なお、このフレーズは断りの言葉となり、相手に対して非礼にあたる可能性がありますので、言葉や表現を変えて用いる必要もあります。
その場合は「今回はご辞退いたします」や「ご依頼の件にとりかかることは難しいため、是非次回にお引き受けいたしたく、いかがでしょうか」といったように工夫してみましょう。
「厳しい」の言い替えや使用例
「厳しい」の言い替えや使用例
・『大変』
・『きつい』
・『酷い(ひどい)』
「大変」は「対処が容易ではない」「苦労が半端ではない」という意で、「大変な暑さ」「合格は大変だ」などと用います。
「きつい」は「ゆとりがないこと」「容易ではないこと」の意で、「きつい暑さ」「合格はきつい」といった使い方をします。
ただし、「きつい人」というように性格を表わす場合は「気性が激しい」という意になります。
「酷い」は「度を超していること」の意が「厳しい」と似ており、「酷い寒さ」といった使い方をします。
まとめ
まとめ
ビジネスにおいては「厳しい」と「難しい」の使い分けをしっかりと行なうことで相手に正確な状況を伝えられ、トラブルも回避できますので使い方はマスターしましょう。