「愛の巣」とは意味や使い方、例文も解説

「愛の巣」の解説

「愛の巣」の解説

「愛の巣」とは、愛し合っている者同士が、愛を育む場所、つまり住んでいる部屋のことを言います。

これは鳥が作る巣を人間に例えて言った言葉なのです。

「愛の巣」という言葉自体は古くからありますが、かつては結婚できない関係性に使われることが多かったとされます。

同棲、不倫などが当てはまるでしょうか。

現在においては、そのような意味での使い方は減っていて、どちらかと言えば「新婚夫婦の新居」といったおめでたい意味合いで使われることが多いでしょう。

つまり、同棲、不倫など公にできない関係性の愛を育む住まいと、仲の良い夫婦、新婚夫婦の住まいと、どちらに対しても「愛の巣」は使えるわけです。

どちらの意味合いになるかは、前後にある言葉、対象となっている人たちの関係性で判断するようにしてください。

「愛の巣」の使われ方

「愛の巣」の使われ方

「愛の巣」「巣」とは住まいのことです。

つまり家、部屋、マンション、アパートなどどれも「巣」となります。

多くの場合、愛し合う二人が住んでいる住まいを、冷やかす意味合いで使います。

例えば、新婚夫婦の住んでいるマンションのことを「二人の愛の巣は、駅前の分譲マンションとのことだ」「新婚さんの愛の巣に、お邪魔するのは迷惑だろう」などと言います。

一方、古い時代には同棲、不倫など結婚できない関係性にある者が愛を育む隠れ家的な意味合いで使っていました。

「親に見つかりにくくするためか、目立たない路地裏に愛の巣はあった」「夫の愛の巣に乗り込む勇気はなかった」などと使います。

「愛の巣」は、愛し合う者同士の「新家庭」、もしくは「隠れ家」といったように両極端な意味があります。

共通しているのは「愛し合っている者同士」ということになります。

「愛の巣」の例文

「愛の巣」の例文

「あんな真面目そうな顔をして、若い女と愛の巣を作っていたとは。人は見かけではわからないものだ」

「駅裏の小さなアパートが、若い二人の愛の巣だった」
「かつては愛の巣だったのに、今では地獄にいるような気がする」
「若いながらしっかり者の娘さんで、愛の巣を営み幸せそうに見えた」

「愛の巣」の類語・関連語

「愛の巣」の類語・関連語

「愛の巣」と似た言葉と意味を紹介します。

「所帯」

「所帯」

「所帯」とは、一家を構えて独立の生計を営むことを言います。

つまり「所帯を持つ」=「結婚して家を構える」ということになります。

「所帯持ち」とは、既婚者といった意味でも通ります。

「マイホーム」

「マイホーム」

「マイホーム」とは、自分の家、家庭、我が家といった意味です。

「マイホーム主義」という言葉がありますが、これは自分の家庭、家族を何よりも大事にするといった生き方のことです。

仕事、出世よりも家族、子供が大事という男性のことは「マイホームパパ」と言われます。

「二人の住居」

「二人の住居」

「住居」とは、住まうこと、また家、場所といった意味でもあります。

「愛の巣」をごく簡単な言葉に言い換えるならば「二人の住居」という言葉が当てはまります。

「愛の隠れ家」

「愛の隠れ家」

「隠れ家」は、人の目を避けてひそんでいる家、場所といった意味です。

また一部の人だけに知られた落ち着いて過ごせる場所といった意味合いもあります。

不倫関係、結婚できない同棲カップルなどがひっそりと住んでいる部屋のことを「愛の隠れ家」と言い表します。

「愛の巣」の対義語

「愛の巣」の対義語

「愛の巣」の、直接的な対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉を紹介します。

「夫婦不仲の家」

「夫婦不仲の家」

「夫婦不仲の家」とは、喧嘩が多い、お互い無関心、たんなる同居人といったように、愛し合っていない夫婦が住んでいる家、家庭を意味する言い方です。

「冷え切った家庭」

「冷え切った家庭」

相手に対する愛情がない、そのような関係性の者同士が住む家のことを「冷え切った家庭」と言います。

「冷え切った家庭で育った」「お金があっても、冷え切った家庭だと辛そうだ」などと、使います。

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