「この度」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「この度」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「この度」とは?

「この度」は、今起こっていること、もしくはつい最近に起こったことを表現するために用いられる言葉です。

それを指して使うことになり、その代名詞的な用い方になると考えると分かりやすいでしょう。

よって、よく見聞きする「この度はありがとうございました」といった使い方では、「この度」に相応する何かの事柄代わりに用いており、それに対してお礼を言っていることになります。

代わりのこの言葉を使わず、「以前からお願いしていました、○○を△△にしていただきたいとお願いしていました件におきましては、ありがとうございました」などとするより煩雑にならず、スムーズに会話を行うことができるので、そのために用いられるものだと考えていいでしょう。

ただし、その「この度」が何を表しているのか分からない使い方をしてしまうと反って理解が難しくなってしまうので、今起こっていることに対してであればいいですが、つい最近のこととして用いる場合には少し注意が必要です。

「この度」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「この度」は、意味さえ覚えてしまえば難しい言葉ではありません。

ですが、それに該当する(してもおかしくない)事柄がいくつかあるというシチュエーションでは先のように使い方に注意が必要になり、そのうちのどのことなのかをはっきりとさせて使った方がいい場合が少なくありません。

例えば、その相手と並行して2つの案件でやりとりをしていたという時には、「この度の○○の件ですが～」のように、どちらのことなのかを一緒に伝えるといいでしょう。

それによって違う方と間違えられることはなくなり、この言葉を使う大きな理由の煩雑さをなくすという目的も達成できます。

口語、文章のどちらでも使うことができ、これを使うこと内容の自体ので簡略化に繋がることから、ビジネスシーンでもよく活用されています。

「この度」を使った例文

・『この度は当方の都合でご迷惑をお掛けしてしまして、お詫びの言葉のございません』
・『この度の件はどうぞ前向きに考えていただきたくお願い申し上げます』

「この度」の類語や言い替え

・『此度』
「このほど」と発音し、文章で「この度」の代わりに使われることがある言葉です。

意味や使い方が一緒なので、そのまま言い替え表現として使うことができますが、少し古い表現になるため、若い人が無理をして使うことはありません。

まとめ

「この度」は、今現在のこと、またはすぐ最近に起こったことを指して使われる言葉です。

その事柄の代名詞になると考えてよく、それについての内容をこの後に続けて使います。