「どちらにしても」の敬語とは?言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解釈

このフレーズの意味は?敬語にした場合の用法や使用例、別の言葉への言い換え方法などを徹底的に説明します。

このフレーズの意味

このフレーズの意味

この言いまわしは、どちらを選んでも同じであると言いたいときに使用するフレーズです。

「いずれにせよ」あるいは「いずれにしても」という意味で、「どれを選ぶにしても結果は変わらない」「複数の物事に対して同じ」という意味の成句です。

「どちら」は漢字表記にすると「何方」となります。

これは「どの方向」「どの人」という意味合いを持つ言葉で、さらに「ふたつのうちのいずれか」との意味にもなります。

このように「どちら(か)」は2つのうち1つを選ぶ場合に使用し、「いずれ(か)」は2つ以上の中から選ぶ場合に使用します。

また、「いずれ」には「どちら」を意味する不定称の指示代名詞に、動詞の「する」の命令形に変換された「せよ」が連結された硬めの言いまわしとの印象があるため、ビジネス文書などで用いられます。

なお、「いずれにせよ」「いずれにしても」「ず」「づ」と表記するのは間違いです。

このフレーズの敬語での使い方や表現方法

このフレーズの敬語での使い方や表現方法

このフレーズをそのままの形で敬語として使うことはできません。

敬語にするには「どちらにしましても」とします。

あるいは「どちらにいたしましても」とします。

なお、「どちらにしても」に対して「いずれにしても」と比べると「いずれ」の方がフォーマルな印象で、「どちら」の方はカジュアルな印象になります。

よって、敬語表現で使用する場合も「いずれ」の方は相性がいいと言えます。

「いずれ」の方を敬語にすると、「いずれにしましても」という表現か、あるいは「いずれにいたしましても」となります。

これだと、目上の人に対しても失礼になりません。

また、このフレーズは否定的なニュアンスで使われることが多い表現です。

例えば、「韓国語を取得するにせよ、中国語を習得するにせよ、どちらにしても時間がかかる」といった具合に否定的・消極的な意味合いが含まれるケースが多くあります。

このフレーズの言い替えや使用例

このフレーズの言い替えや使用例

・『いずれにしても』
・『どっちも』
・『両方』
・『両者とも』
・『どっちに転んでも』
「どっちも」は二つの項目のうちの一方を選択するのではなく、両方とも同じ様子であることを示します。

「両方」「二つあるものの二つとも」の意、「どっちに転んでも」「予想される二つの結果のどちらでも大きな違いがないこと」の意です。

まとめ

まとめ

このフレーズは2つの条件や選択肢がある中で最終的にどうするか結論を述べる際に用いるフレーズです。

同じ意味合いですが、「いずれにしても」は2つ以上の条件・選択肢のときに用います。

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