「どちらかと言うと」の敬語とは？言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解釈

「どちらかと言うと」とは何を意味しどう言い換えれば敬語になるのでしょうか。

今回は、「どちらかと言うと」の意味と言い換えについて解説します。

「どちらかと言うと」とは?

「どちらかと言うと」とは、「何かを比較したときに絶対的な決め手がなくしいて判断するならばどちらであるのかを示す時に用いられる言葉」です。

似ているものを比較検討したりどちらが優秀なのかを判断する時に絶対的な優劣が決まるケースは多くありません。

ほとんどの場合は比べるもの同士が拮抗したり明らかな差異が見られず優劣をつけがたかったりなど判断に悩むことがほとんどです。

比べてもはっきりとした違いが見られずきっぱりと判断できない時に「あまり違いはないがなんとか判断するのであればこちらである」という意味で使う表現が「どちらかと言うと」です。

この表現はどっちか選べという強制力が働いている時に用いられる表現で、どちらかを選んでいるものの言葉の裏にはどちらも同じぐらいで判断に悩むという気持ちが隠されています。

両者の実力が拮抗していて優劣をつけがたい時に使いますがはっきりとした根拠を示せない直感による判断や選ばれなかった方に対する気遣いの意味で使うこともある表現です。

「どちらかと言うと」の敬語での使い方や表現方法

「どちらかと言うと」の敬語での言い方として挙がるのが「あえて選ぶのであれば」という言い方です。

これは「どれかひとつを選ぶのは簡単ではないがどうしても選ばなければならないのであればこれである」という意味で使う表現です。

全てのものに優劣がつけがたいことを強調した言い方でありこの中に劣っているものなどひとつもないということを示しています。

全部が優れているという意味になるので提起されたものすべてに対する敬意を示せる言い方です。

その他の候補としては「判断に悩むところですが」という言い方もあります。

「判断しなければいけないのがとても悩ましい気持ちである」という気持ちを強調した言い方で明確な違いが見られず候補になっているものすべてに優れている点があるときによく用いられる表現です。

欠点や落ち度など減点法で選ぶのではなく優秀のものの中からわずかな違いで選び出さなければいけないことを強調することで素晴らしさを表し敬意を示しています。

「どちらかと言うと」の言い替えや使用例

・『あえて選ぶのであれば3番です』
・『判断に悩むところですが国内旅行にすべきだと思います』
どちらの言い方も即決するのではなく結論を出すまでにワンクッション置かれていることができちんと考えている印象になり丁寧さと敬意を示せます。

まとめ

「どちらかと言うと」は日常でもよく使う表現です。

上手く敬語で表現するのはやや難しいですが、適切に言い換えてふさわしい言葉遣いを心がけてください。