「すっかり」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「すっかり」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「すっかり」とは?

「すっかり」とは?

この語句は、「残るものがないさま」「ことごとく」「完全にある状態になっているさま」といった意です。

よく似た言葉に「まったく」があります。

「すっかり」「完全に」という意味合いで主に肯定文で表わします。

たとえば「貯金をすっかり使ってしまった」と言うと「全部」の意味となり、「すっかり冬ですね」と言うと「完全に」という意味になります。

「すっかり」は組み合わせる言葉の程度を強調する役目を持っています。

一方、「まったく」「まったく~ない」という形の否定文で使うことが多く「少しもない」という意味になります。

たとえば「彼はまったく酒を飲まない」といった使い方となります。

また、「すっかり」は進捗状況を元に言う言葉で、全体に対する割合を言う「まったく」とは表現方法が異なります。

「すっかり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「すっかり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「すっかり」の使い方を見てみましょう。

あなたはある会議の資料を作成しています。

上司に提出する期限は本日でしたが、資料は本日定時ギリギリにでき上がり、急いで上司に提出しに行きました。

この時、上司に対して「すっかり提出が遅くなりました」と述べました。

これにより、納期まで残り時間がなかったこと、つまりギリギリ間に合うかどうか際どいくらい遅くなってしまったことを上手く表わしています。

「とても」「非常に」と言い替えられる場合もありますが、このニュアンスが上手く伝わるかどうかは微妙です。

「すっかり」の正しい敬語表現

「すっかり」の正しい敬語表現

「すっかり」自体は敬語ではありません。

また、「すっかり」を単独で敬語にすることもありません。

このフレーズが含まれる文を敬語にする場合は、文中の言葉と組み合わせた敬語表現にします。

たとえば上述の通り、「すっかり提出が遅くなりました」あるいは「すっかり提出が遅くなり申し訳ございませんでした」などとすることでここでは丁寧語を使った敬語になっています。

「すっかり」を使った例文

「すっかり」を使った例文

このフレーズを使った例文をご紹介します。

・『すっかり提出が遅くなりました』
・『貯金をすっかり使ってしまった』
・『すっかり食べてしまった』

「すっかり」の類語や言い替え

「すっかり」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『ことごとく財産を失った』
・『完全に貯金を使ってしまった』
「ことごとく」「残らず」「全部」という意で、「すっかり」と言い替えができる語句です。

まとめ

まとめ

「すっかり」「残るものがないさま」「ことごとく」といった意味合いで使える語句です。

「すっかり」自体には固有の意味はありませんが、連なる言葉の程度を上手く強調して表現する便利なフレーズです。

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