若者の間で使われている表現「詰んだ」とはどのような意味を表しているのでしょうか。
今回は、「詰んだ」の意味と類語について解説します。
「詰んだ」とは?意味
「詰んだ」とは?意味
「詰んだ」とは、「もうこれ以上や利用がなく終わってしまうこと」を意味する言葉です。
「詰んだ」の概要
「詰んだ」の概要
「詰んだ」という表現は将棋で「どの手を選んでも次の一手で負けてしまう勝ち目のない状況」を意味する「詰み」に由来します。
「どんな手を指そうが王手を覆せない負けが決まってしまった状態」が詰みでありチェスでは「チェックメイト」と表現します。
「詰んだ」とは「将棋の詰みと同様にどうあがこうとも状況を変えられない行き詰まった状況」を表す表現です。
一般的には「明日が返済期限なのにお金がない」「提出期限までに宿題が終わらない」「故障したパソコンが修理不可能」など「どうすることもできない状態」のことを「詰んだ」と表現します。
物事が「詰んだ」場合、待っているのは避けたかった最悪の状況です。
これまで悪い結果を避けるために努力したりあれこれ工夫したりしてきたが何をやっても効果がなくどうすることもできないことを認めたときに使うのが「詰んだ」です。
「詰んだ」というのは主観に基づく表現なので実際には本当に何も手段がないわけではなく有効な方法や解決策があるだけなのにそれに気づいていないだけの可能性もあります。
将棋やチェスでも勝ち筋があるのに手を読みきれず「詰み」を認めてしまうケースがありますが「詰んだ」も同じく可能性や選択肢とは無関係に「負けを認めて諦めてしまう」という様相が強く関わっています。
本来はこれ以上どうすることもできないほど追い詰められ挽回できない状況に対して使われる「詰んだ」ですが、そこまで強固な意味合いで使われることはほとんどありません。
基本的には「壁にぶち当たったが乗り越えられずあきらめてしまう」「状況が悪すぎて手段が思いつかない」など自分自身の判断で努力を放棄し最悪の状況を受け入れたときに「詰んだ」という表現が用いられるので「詰んだ」という状況っから一発逆転する可能性は残されています。
「詰んだ」の言葉の使い方や使われ方
「詰んだ」の言葉の使い方や使われ方
・『退職金をつぎ込んで買った株が暴落してしまい詰んだ』
・『受験票を確認したところ試験が昨日ですでに終わってしまったことがわかり詰んだ』
・『詰んだとばかり思っていたが思わぬ方法で大逆転に成功した』
・『詰んだ状況でも諦めずコツコツ努力すれば道が開ける可能性がある』
「詰んだ」の類語や言いかえ
「詰んだ」の類語や言いかえ
・負け確
「負けが確定すること」を意味する言葉です。
余りにも状況が悪かったり大きな実力差がある相手に挑戦したりなどがんばっても勝ち目は限りなく薄く負けることがほぼ確定している様子を表します。
・無理ゲー
「攻略するのが無理なゲーム」を意味する言葉です。
転じて「乗り越えられないほど難易度が高いこと」という意味で使われます。
・終了のお知らせ
「終了の知らせがでてもおかしくないほど終わりが近い状況」を意味する言葉です。
その後の負けが火を見るよりも明らかでここで終わりにしても問題ないほど悪い状況のときに使われます。
まとめ
まとめ
ネットスラングとして誕生した「詰んだ」ですが意味はわかりやすく他に適切な表現が少ないことからSNSを通じて一般層にも広まっています。
ただの終わりでなく負けを認めて諦める要素が入っていることに注意しましょう。