この記事では、「人柱」の意味を分かりやすく説明していきます。
「人柱」とは?意味
「人柱」とは?意味
「人柱」とは新商品や新製品が発売されたら率先してそう言ったものを購入し、使用感をレビューして他の人に伝えてくれる人を指します。
商品開発のために試作段階のものを使い問題がないかを確認する、開発会社が雇っている人も「人柱」と言えますが、スラングとしてはそう言った仕事として行う人はあまり「人柱」と呼ばれません。
一般消費者として新しいものに強い興味を持ち、興味があるから真っ先に飛びついて使ってみて、その上でこういう物だった、ここが良くてここが気になったと、他の一般消費者も知り得る形で感想を残す人が「人柱」です。
「人柱」の概要
「人柱」の概要
「人柱」は橋を架けたりお城等の大型建築物を建てる時に、川や土地の神へ生贄を捧げて、それらが壊れず無事に機能するように祈って行われた人身御供の「人柱」が由来となっています。
どんな欠点があるかわからない新製品を、自分が失敗して損するかも知れないのに率先して試し、その結果を他人に伝えて、安心して他の人が使えるようにしてくれる人を人身御供と重ね、日本における人身御供で捧げられた人の代表格といえる言葉で表現したのが「人柱」です。
元々は伝統の土着信仰由来の言葉ですが、信仰や宗教的な意味は含んでいません。
「人柱」の言葉の使い方や使われ方
「人柱」の言葉の使い方や使われ方
「人柱」は新製品をすぐに買って試した人、新しいサービスを早速試す人、そしてそれらを試してレビューを書く人を指して使われます。
「あのブランドの新商品が気になるけど人柱待ち」、「新モデルが発売されたから人柱になってみる」などが使用例です。
新しいものを購入して試した人自体を指すこともあれば、その人の書いた感想を「人柱」という言葉で指すこともあります。
ネット掲示板やSNSなどでよく見かける言葉ですが、ネット上だけではなく現実でも使う人も少なからずいるので、ネットスラングではなく若者言葉と言えるでしょう。
「人柱」の類語や言いかえ
「人柱」の類語や言いかえ
スラングとしての「人柱」と同じ、リスクを省みず新製品やサービスを試して、使用感を教えてくれる人を「生贄」と呼ぶこともあります。
生贄も宗教的な要素の強い言葉ですし、「人柱」自体も生贄の一種であり、なぜそう呼ぶようになったかの経緯も含めて、「人柱」と似通った類語と言えるでしょう。
他には「人柱」のように新しいものを試し、それが悪いものだった場合には、「人柱」ではなく「犠牲」と言い換えられることもあります。
まとめ
まとめ
古い宗教的風習の「人柱」を知っていると怖い言葉かと思うかも知れませんが、実際のところはそこまでリスクが高く危険なものではなく、どうせすぐ購入するから、そのついでに程度の気持ちでスラング的な「人柱」になる人もいます。
こういった人たちのおかげで安心して新しいものにも手が出せるという人も多く、「人柱」は感謝されることも多い人達です。