「温かいお言葉」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「温かいお言葉」について、その意味や使い方を徹底解説します。

「温かいお言葉」とは?

「温かいお言葉」における「温かい」は、「物や体温が心地よい程度の温度であること」を意味する言葉で、そこから転じて「相手の方の、こちらの心情を配慮した言動のこと」の意味にも使われる言葉です。

ここでは、後者の意味で使われています。

また、「お言葉」は「言葉」に敬意を示す「お」が付けられたものです。

従って、「温かいお言葉」とは、「こちらの心情を配慮した言葉」との丁寧なフレーズとなります。

言い換えると、こちらに対して思いやりや、励ましや、共感や支持の気持ちを表す前向きな言葉を指すと言えます。

「温かいお言葉」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「温かいお言葉」は、「言葉」に敬意を示す「お」が付けられた「お言葉」を使っているので、一般的には上司等の目上の人から掛けてもらう言葉に対して使われます。

このフレーズは、何らかの理由で、少し落ち込んだり、戸惑ったりしている時に声を掛けられ、それに対して「温かいお言葉をいただき、元気が出ました」や「温かいことを掛けていただき、ありがとうございました」等と使われます。

このフレーズは、口頭でも使われますし、ビジネスメールや手紙でも使われます。

ビジネスメールや手紙等で使う場合には、「あたたかい」の表記に注意が必要です。

「あたたかい」の読みの言葉には、「暖かい」との表記の言葉もありますが、こちらの言葉は、「気温や気候が、寒すぎずまた暑すぎない、程よいこと」を意味する言葉です。

従って、「暖かいお言葉」と書くのは間違いで、主題の「温かいお言葉」が正しいのです。

間違えて表記しても、意味は分かるでしょうが、やはり正しい表記を使うよう注意することが大切です。

「温かいお言葉」を使った例文

・『温かいお言葉を掛けていただき、誠にありがとうございます』
・『温かいお言葉を頂戴し、元気が出ました。ありがとうございます』
・『新入社員が緊張しないように、温かいお言葉を掛けてくれる上司に、ほっとさせられました』

「温かいお言葉」の類語や言い換え

「温かいお言葉」の類語としては「優しいお声がけ」や「励ましのお言葉」や「もったいないお言葉」や「身に余る光栄なお言葉」等が挙げられます。

まとめ

「温かいお言葉」とは、「こちらの心情を配慮した言葉」との丁寧なフレーズで、一般的には上司等の目上の人から掛けられた言葉で、声を掛けられた人が前向きになれるような言葉に対して使われます。

読みは同じでも、「暖かいお言葉」と書くのは間違いなので、メールや手紙で使う場合には、間違えぬよう注意が必要です。