「ご迷惑とは存じますが」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご迷惑とは存じますが」とは?

ビジネスメールや会話での使用方法や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

このフレーズとは?

ここで言う「ご迷惑」とは例えば、知り合いや友人などの親しい人に依頼ごとをする際に、相手の手を煩わすことが想定されるのであれば使うフレーズです。

相手の手を煩わすとは、相手が不利益を感じたり、不快感を持ったりすることの意です。

このような相手の手を煩わすようなお願いは気が引けますが、避けられない場合は丁重な言葉でお願いするようにしましょう。

そして、お願いする際はいきなり本題を言うのではなく、このフレーズを使って好印象を与えた後に本題を切り出すなどの方法が望ましいと言えます。

このフレーズのビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

相手に何かお願いする時などは「ご迷惑とは存じますが、完成を今月30日の午前中までによろしくお願いします」といった使い方をします。

この際、このフレーズのようなクッション言葉として機能する常套句を使い、謙虚な態度でやんわりと伝えることが重要です。

次に何をお願いするのかも大事な事柄になります。

このフレーズは、未来に起こりえることに対してお詫びするニュアンスの言いまわしです。

例えば、あなたが新人あるいは異動先の業務の未経験者だとしましょう。

その場合、業務の指導・教育を受けたり、周りの足を引っ張るようなことをするかもしれません。

それをあらかじめ理解・了解しておいてもらうことが大切です。

ただし、その場合「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」という言い方は不適切です。

「お手数をおかけしますが、よろしくお願いします」としましょう。

このフレーズの正しい敬語表現

このフレーズの「ご迷惑」は「迷惑」という語句に接頭語の「ご」をつけた句で尊敬の意を表わします。

また、「存じます」は動詞「思います」の謙譲語です。

よって、このフレーズは正しい敬語表現であり、尊敬の意と謙譲の意を持った丁寧な言いまわしで目上の人や取引先にも問題なく使えます。

このフレーズを使った例文

このフレーズを使った例文をご紹介します。

・『ご迷惑とは存じますが、見積書の作成をお願いします』

このフレーズの類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『お手を煩わせて申し訳ありませんが』
・『お手を煩わせて恐縮ですが』
・『お手間とは存じますが』
「お手を～」は取引先とのメールや商談などでよく使用される言いまわしです。

これに「恐縮ですが」を追加するとさらに丁寧な印象を相手に与えられます。

「ご迷惑」を「お手間」に言い替えても意味は同じです。

まとめ

この言いまわしは相手に何かをお願いする際に用いる便利な前置き表現です。

しかし、相手の状況やお願いする内容によっては不適切な表現になることもありますので、注意して使うようにしましょう。