ここでは「充分かと思いますので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「充分かと思いますので」とは?
「充分かと思いますので」とは?
「充分かと思いますので」は、それで必要な数、量などに達していると思うといった意味で使われます。
よって、「お送りした分で充分かと思いますので~」などとなり、それで必要な分は足りているだろうという意味になる表現です。
この表現を使うためには、数量にして100は必要だと言われているとすると、少し余裕をもって110ほど用意したといったようなケースになります。
必要な100ちょうどの時には用いるべきではなく、要求を満たした上で少しは余裕があるという状態こそが、この「充分」と表現できる状態です。
数や量で表現できる対象だけでなく、時間をそれとして「2時間もあれば充分かと思いますので~」のような使い方をすることもでき、口語、文章のどちらでも用いられています。
「充分かと思いますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「充分かと思いますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「充分かと思いますので」は、文章で使う時には「十分かと~」としても構いません。
そちらで使っても発音は一緒で、どちらにしても意味が変わることはありません。
ですが、「十分」は時間の単位としても使われる表現のため、同一の文章内に別に時間に関して記述があったり、その時間を対象にしている時には「充分」とすることで、余計な紛らわしさがなくなります。
具体的な数や量などの指定がない場合、どれくらいを用意すれば「充分」なのか分からないといったケースがあるものです。
そんな時にはどれほど必要なのかと先に訊ねておくべきですが、それができないといった事情がある場合には、考えうるこれならまず問題がないであろう数や量などと一緒に、この「充分かと思いますので」と使って聞いてみるといいでしょう。
「充分かと思いますので」を使った例文
「充分かと思いますので」を使った例文
・『余裕をみてご希望より3個ほど多く発送いたしました。これで充分かと思いますので、どうぞお納めください』
・『具体的な数が分かりませんが、300もあれば充分かと思いますので、それだけ用意させていただきました』
「充分かと思いますので」の類語や言い替え
「充分かと思いますので」の類語や言い替え
・『充分だと思いますので』
こちらにしても意味はほとんど一緒ですが、「だと」としていることから、「かと」と使っている元の表現よりもこのように使った方がそうだと決めたというニュアンスが少し強くなります。
そのため、ビジネスシーンでは「かと」の方がよく用いられており、特に他社に対して用いる時にはそちらが向いています。
まとめ
まとめ
「充分かと思いますので」は、相手の要求を満たした上で多少の余裕がある数、量などを提供できるという使い方になる表現です。
具体的に必要になる分がどれほどか分からない時には、この表現を使ってどれだけあればそうなのかと訊ねることもできます。