ここでは「拝命しました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「拝命しました」とは?
「拝命しました」とは?
「拝命しました」は、何かの命令を受け、それを受諾したという意味になる表現です。
単に何かを行うようにという内容から、何かの役目を任されたといった内容まで、自分より立場が上になる人からそういったものがあり、引き受けた時にこの表現を用います。
具体的には、「部長より、次の会議の進行役を拝命しました」などと使われ、この時には次の会議の進行役を任されたと言っており、そのような命令を受け、受諾したと使っています。
役職に就くようにと命じられたような時によく使われており、「この度、営業部課長を拝命しました○○です」のような用い方がそれにあたりますが、それなりの事例でないと大袈裟に聞こえてしまうため、ここで挙げた例のような時に用いるものです。
「拝命しました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「拝命しました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「拝命しました」は、そのような命令を引き受けたという解釈になります。
「拝命」という言葉自体が“引き受けた”という意味まで含んでいるため、それだけでもう受けている状態を表しています。
よって、この後ろに「が」とつけて、「○○を拝命しましたが、お断りすることにした次第です」といったような使い方をすることはできません。
そのように使いたい場合には、この「拝命」ではなく、命令されたという意味までになる「申し付けられた」、「打診された」などと使うべきで、「○○に就いて欲しいと打診されましたが、お断りすることにしました」のように用いるといいでしょう。
この表現自体は口語、文章を問わず使うことができ、ビジネスシーンではそのようなことになった(引き受けた)とメールでグループ内に周知するような用い方もよく見られます。
「拝命しました」を使った例文
「拝命しました」を使った例文
・『このプロジェクトのリーダーを拝命しました○○です』
・『来週までに先の経営会議の議事録をまとめておくようにという指示を拝命しました』
「拝命しました」の類語や言い替え
「拝命しました」の類語や言い替え
・『任命されました』
この「任命」は、何かの役目を任され、それを受諾したという意味になる表現です。
そのため、「総務課長に任命されました○○です」のように、「拝命しました」の代わりに用いることができますが、指示を受けたといった時の言い替えにはならないので、そちらの場合に使うことはできません。
まとめ
まとめ
「拝命しました」は、何かの命令を受け、それを引き受けた時に用いる表現になります。
その命令をした相手に対する謙譲表現になるので、自分より立場が上の相手からそういったことがあった時に使ってください。