ここでは「作成いたしました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「作成いたしました」とは?
「作成いたしました」とは?
「作成いたしました」は、作りましたと伝えるための表現です。
この「作る」と使える対象に用いる表現なので、同音の「造る」や「創る」とするべき場合には使うことはできません。
例えば、規模の大きな造形物や機械などには「造る」より「造る」の方が適しているため、この「作成いたしました」と用いることはなく、創造力が大事になる美術品などは「創る」とするのが合っており、やはりこの表現は使うべきではありません。
そのため、ビジネスシーンでの資料や議事録のような書類、小さな模型などのそれほど大きなものではない対象を作った時に使うことになります。
「その資料は私が作成いたしました」などとして、それを作ったのが自分であることをアピールするような使い方も多く見られます。
「作成いたしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「作成いたしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「作成いたしました」は、それを作った後に用いる表現なので、このように使った時にはもう作成が終わっていることになります。
よって、これからそれを作るという時には「作成いたします」とするべきで、この「いたしました」はその過去形になる表現です。
読み方の「さくせい」を「せいさく」と反対にして、「制作いたしました」と間違って使ってしまうケースがありますが、、その「制作」は映画などの比較的大きな作品を作り上げることにある表現のため、また違う用い方になります。
口語、文章のどちらでも使うことができる表現ですが、後者の場合にはそのような変換ミスがないように注意が必要になり、同音の「作製」ともしないように気をつけてください。
この「作製」の方を使った表現は、以下の類語の項で詳しく紹介します。
「作成いたしました」を使った例文
「作成いたしました」を使った例文
・『そちらは2週間を掛けて作成いたしました』
・『受注生産品ですので細かな注文をお聞きし、そのオーダー通りに作成いたしました』
「作成いたしました」の類語や言い替え
「作成いたしました」の類語や言い替え
・『作製いたしました』
この「作製」とすると、工作にあたる造形物を作ったという意味になります。
よって、「そちらのプラモデルは私が作製いたしました」のように使う表現になり、小さな模型などには「作成」でも間違いではありませんが、こちらの方が合っています。
まとめ
まとめ
「作成いたしました」は、書類やそれほど大きくない何かを作ったという意味で使う表現です。
ビジネスシーンで用いられることも多く、それを自分が行った、誰かに頼まれて行ったなどと色々な使い方をすることができます。