最近は「ファクト」という言葉がよく使われるようになってきました。
今回はこの言葉について解説してみましょう。
「ファクト」とは?
「ファクト」とは?
ファクトは英語の“fact”のことで、英語同様「事実」や「実際」という意味で日本語でも使用されています。
特に最近では、インターネットやSNS(ソーシャルメディアネットワーク)の普及で根も葉もない噂が広まりやすくなったことから、事実確認という意味の「ファクトチェック」という言葉の中でよく使われるようになっています。
そのような経緯もあり、日常生活でこの言葉を目にする、耳にする機会は多くなっていることでしょう。
「ファクト」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「ファクト」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「ファクト」がよく使われるケースとしては、先述の「ファクトチェック」というフレーズがまず挙げられますが、同様に増えてきているのが「ファクトに基づく」というフレーズです。
意味はそのまま「事実に基づく」ということで、「ファクトに基づく議論」や「ファクトに基づく認識」といった形でよく使用されます。
ただ、「ファクト」が意味する「事実」という言葉は、日本語でも普通に頻出する言葉であり、また「事実」と「ファクト」で言葉の短さも変わらず、わざわざ「ファクト」と言い替えることが必要かどうかについては議論があります。
「ファクトチェック」も、意味する所の「事実確認」という日本語が持つ「普及度合い」や「意味合い」から見ても、わざわざ外来語の「ファクト」を使う必要があるかどうかは微妙なところです。
以上のことから、必要以上に「ファクト」を乱発することは、聞き手や読み手にむしろ違和感を与えかねないという点には注意すべきでしょう。
「ファクト」を使った例文や文章
「ファクト」を使った例文や文章
それでは、他に考えられる例文を以下に並べてみましょう。
・『ファクトに基づく政策立案が必要です』
・『ファクトを示してから発言する必要がある』
・『ファクトに反する記述を訂正してください』
「ファクト」の類語や言い替え
「ファクト」の類語や言い替え
「ファクト」については、そのまま「事実」で言い替えるのがもっとも適切と言えます。
また、似たような「真実」での言い替えも可能ですが、真実は事実に対して話し手や書き手の解釈が加わる側面があります。
この点で「ファクト」の言い替えとしては、客観的な事象のみを意味する「事実」の方がより「適切」といえるわけです。
まとめ
まとめ
「ファクト」とは「事実」を意味し、英語“fact”本来の意味も同じです。
「ファクトチェック」や「ファクトに基づく」といった形で使用されることが多いものの、日本語でも「事実確認」や「事実に基づく」という形で十分表現できることは意識しておきましょう。