「香具師」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、「香具師」【こうぐし・やつ】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「香具師」とは?意味

「香具師」とは?意味

祭りが開かれる場所で露店を開いて珍しい物を売ったり、見世物をして楽しませて売るなどお金にする人を「香具師」【こうぐし・やつ】と呼びます。

インターネット上では「奴」【やつ】と言い表し、電子掲示板では怪しいことを書き込む人に対して使われる呼び方として使われているスラング用語です。

どこかうさんくさい物を平気で人に売る店主を引き合いに出し、人を惑わす書き込みするユーザーを揶揄する気持ちを込めて使います。

他には、あえて「奴」という意味を込めて親近感を出しつつ「な、これからオールナイトできる香具師いるか」と呼びかけて、思い切り遊べる友達探しをするときの言葉としても若者の間で使われている言葉です。

「香具師」の概要

「香具師」の概要

1990年代後半に登場した「香具師」は、電子掲示板の2ちゃんねるに表れた「あやしいわーるど」に突然書き込まれたのがこの言葉です。

“DTP”(ディーティーピー)と名乗るユーザーが表れた後、真似する偽者が掲示板に根拠もないことを書き込んで問題になりました。

ありえないことを書く愚か者に対して注意すれば開き直り、「DTP@香具師」と名乗って書き込みをするようになったのです。

「DTPな奴だ」という人たちが「奴」「香具師」と呼び、それ以降自分を自虐ネタとして「○○のヤツ」と記載して使われるようになりました。

そんな言葉が「奴」【ヤツ】を「ヤシ」と呼ぶようになり、「ヤシー」と語尾を伸ばして表して「香具師」と変わっていきます。

この言葉の語源は江戸時代で、街のいたるところにテキ屋が表れて物を売ったり、芸を見せてお金にする者が増えるその様から多くの者を巧みな言葉で惑わす奴を「香具師」と呼ぶようになったのです。

「香具師」の使い方や使われ方

「香具師」の使い方や使われ方

自分が暇なとき、誰か遊べる人はいないかSNSで相手を募るとき「誰か暇な香具師はいないか」と伝えます。

他の使い方としては「見て、香具師がいる」と怪しい行動や表情を見せる者を指さして苛立つ気持ちを表したり、「香具師と一緒にいる」と危険に感じる者といる状態を伝えることで自分を少し悪ぶって見せるわけです。

違う使い方としては、何をやらせてもうまくできない愚か者を「使えない香具師だ」と例えて、立派に役目が果たせないところに見下す気持ちを表す場合もあります。

「香具師」を使った例文

「香具師」を使った例文

・『今から遊べる香具師がいたらLINEして』
・『香具師のようなことを言うのは簡単だが、信用失うからやめておいた方がいいだろう』
・『兄ちゃんは、いつも安く買った物を高く売りつけるところがまるで香具師のようだ』
これから遊べる奴がいたら軽く遊ぼうと伝えるとき使うことで、同じように羽目を外して遊べる人が集まるわけです。

うまく言葉を並べ立てて安いものを高く売りつけることがうまい「香具師」のように見える人を揶揄するときに使います。

まとめ

まとめ

どこか苛立つ者や怪しい行動する人など問題があると感じる人を「香具師」と言い表し、揶揄するときに使う言葉をご紹介しました。

人を惑わすような言動や行動が目立つ人に対して使われる言葉であり、少し遠まわしに対象者を指すときに使ってみるといいでしょう。

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