ある人から褒められた場合には、「あなたには及びません」と言うことがあります。
謙遜しつつ相手を立てる表現ですが、使い方によっては相手の心証を害するかも知れません。
正しい使い方や、気をつけたいところなどを確かめてみましょう。
「あなたには及びません」とは?
「あなたには及びません」とは?
対面する人に自分の力量が到底かなわないのだと謙遜をしながら、相手を立てるために使われる表現です。
「あなたには及びません」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「あなたには及びません」の使い方や使われ方、使うときの注意点
何か優れた結果が出た場合、取引先や関係者などから、その技術や結果を褒められる機会があります。
そんな時「あなたには及びません」を用いて謙遜し、自分が未熟者であることをアピールできるでしょう。
これは同時に相手のことを褒めて立てる意味もあります。
言葉に含むのならば、「まだまだ」などを前置きすれば、自分がまるで駄目であることを強調できます。
ただしこの表現は自分が間違いなく相手より劣っているか、同じ程度の技術や結果であることが使用の条件です。
相手より明らかに優れているのに「あなたには及びません」と表現するのは失礼になることがあるので気をつけてください。
また「あなた」は同等か目下に使われるものであり、目上に対して使うのは避けて言い替えるべきでしょう。
「あなたには及びません」を使った例文や文章
「あなたには及びません」を使った例文や文章
・『良い結果は出ましたが、まだまだあなたには及びません』
・『褒めてくれるのは嬉しいですが、あなたには及びません』
「あなたには及びません」の類語や言い替え
「あなたには及びません」の類語や言い替え
「あなたの足元にも及びません」は、でた結果などが相手の足よりも下であるかのように、へりくだって述べる形です。
「あなたには負けます」は、相手には勝てないことを表しています。
「あなたにはかないません」は、相手に匹敵できないとの意味です。
「◯◯さんには及びません」は、相手の名前を取り上げ、及ばないことを伝える形となります。
目上に対しては「◯◯様」「社長」など、敬称や役職を用いることも可能です。
また手紙の中では「貴殿」「貴台」「貴方」などの敬称を用いるのもおすすめします。
まとめ
まとめ
相手からお褒めの言葉をもらった場合に謙遜する表現の1つが、「あなたには及びません」でした。
これによって自分は相手よりまだ未熟であると伝えたり、相手を立てることも可能ですが、使用出来る条件が整っているかは、よく考えて使ってみてください。