「いかばかりかとお察し」とは?
ビジネスや日常生活などにおけるこのフレーズの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「いかばかりかとお察し」とは?
「いかばかりかとお察し」とは?
このフレーズの「いかばかり」ですが、この言葉は古語の一つであり、「どれほどか」「どんなにか」という意です。
「お察し」は「推察する」という意味の謙譲語です。
相手が置かれた好ましくない状況を理解し、その状況や気持ちには敢えて触れずに自分も同じ気持ちであることを示した婉曲表現です。
よって、この言いまわしは「どれほどかと推察します」という意味合いになります。
「いかばかりかとお察し」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「いかばかりかとお察し」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言いまわしは、「どの程度か」とか「どれほどか」といった意味で使われる言葉です。
使われる場面は、相手の心中や事情を思いやる時などが多いようです。
また、ビジネスでは一般的にネガティブな事柄に対して用いるフレーズで、大きな損失を出した時とか身内の人が亡くなった場合などに使えます。
例えば、お通夜や葬儀・告別式などでお悔やみの言葉として使うことができます。
通常よく使われるフレーズとして語尾を「申し上げます」にすると、とても丁寧な表現となり、目上の人に対しても使うことが可能になります。
ただし、喜ばしい場面では使いませんので注意してください。
もし、お祝いごとなどの嬉しい場面で使用すると、皮肉っぽいニュアンスになるため、マイナスなできごと以外では使わないようにしましょう。
「いかばかりかとお察し」を使った例文や文章
「いかばかりかとお察し」を使った例文や文章
・『今回の損失は、いかばかりかとお察し申し上げます』
・『ご心労はいかばかりかとお察しします』
・『ご心中の悲しみは、いかばかりかとお察し申し上げます』
「いかばかりかとお察し」の類語や言い替え
「いかばかりかとお察し」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
まずは「心中、お察し(申し上げます)」があります。
このフレーズの類似表現で、相手の気持ちを理解して寄り添うことを意味するため、同じように言い替えて使えます。
また、「拝察いたします」も気持ちや事情を察するという意味合いで使えます。
さらに、「いかばかりか」の類語には「どの程度」「どれくらい」「どれほど」といった言葉があり、このフレーズの言い替えに使えます。
まとめ
まとめ
このフレーズはやや古風な言葉であり、滅多にしか聞くことが無くなりましたが、日本語の美しさを感じるいまわしです。
どちらかと言えば、「心中、お察し」の方が耳慣れている感じがします。
どちらを使ってもよいですが、使いこなせるようにしておきましょう。