「銅」と「青銅」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「銅」「青銅」の違いを分かりやすく説明していきます。

「銅」とは?

「銅」とは?

「銅」とは原子番号29のCu及びそれが集まってできている物質で、英語で言えばCopperが「銅」にあたります。

金属としては柔らかいため加工しやすく人類史では数千年単位で昔から活用されていた金属です。

柔軟に形を変えられる展延性と電気や熱を高効率で電動する性質を持っているため、現代でも電気を各所へ送るための電線や食べ物を加熱調理するための器具などいたるところで利用されています。

元から便利に利用できる性質を多く持っていますが他の金属と混ぜ合わせることで更に様々な特性を発揮するため、「銅」単体で加工されることもあれば用途に合わせて様々な金属と混ぜ合わせ合金にした上で加工されることも多いです。

特に「銅」単体だとやわらかすぎるのでその柔らかさが重要でないなら他の金属によって硬度を増して加工されます。

「青銅」とは?

「青銅」とは?

「青銅」とは「銅」にスズを混ぜて作る合金であり英語のBronzです。

独特な青緑色こそが「青銅」「青銅」と呼ばれる所以ですが作られたばかりの「青銅」は全く青くありません。

混ぜられたスズの割合によって十円玉のような赤味がかった色から黄金のような金色になり、スズが大量に含まれていると白銀色になります。

しかしどれだけスズを混ぜていても大気中の酸素と結合して酸化してしまい、結果独特な青緑色に変色することが「青銅」という名前の由来です。

やわらかすぎる「銅」の硬さをスズによって補った金属が「青銅」であり、鉄が普及されるまでは文字通り一つの時代を築いた金属と言えます。

現在でも工業的な部品の素材としても使われますし、銅像や銅メダルのような美術品の素材としても使われる金属です。

「銅」と「青銅」の違い

「銅」と「青銅」の違い

「銅」「青銅」の違いを、分かりやすく解説します。

元素記号Cuにあたる物質である金属が「銅」で、それにスズを混ぜた合金が「青銅」です。

「銅」はそのままでは道具として使いにくいほどに柔らかいので様々な金属と混ぜ合わされて使いますが、その「銅」を使った合金の一つが「青銅」になります。

硬さを向上させる目的で混ぜ合わされた合金なため、元となった「銅」は柔らかいですが「青銅」は道具としても加工しやすい硬さがあります。

見た目にも違いがあり「銅」は光沢のある赤茶色のような色から、時間がたつに連れて黄土色のような色合いに変化する金属です。

それに対し「青銅」はスズの割合によって「銅」のような赤茶色や黄金色や白銀色と様々な色があり、時間が経つと参加して元がどのような色であれ青緑色へと変化します。

まとめ

まとめ

金属として自然の中にあって採掘できるのは「銅」ですが、道具や部品の素材として使いやすくするためにスズと混ぜたものが「青銅」という関係です。

「銅」を使った合金には様々なものがありますが、数千年前から現在に至るまで使われ続けている「青銅」は、「銅」を使った合金のなかでも代表的なものと言えるでしょう。

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