「説教がましい」とは?意味や使い方、例文も解説

「説教がましい」の解説

「説教がましい」の解説

「説教がましい」「せっきょうがましい」と読みます。

意味は「すぐに説教する傾向があること」です。

自分は正しいという信念があり、人が間違ったことをしていると思うとすぐに教え諭そうとする人のことを言います。

ただし、その内容は必ずしも正しいとは限らず、「女性は早く結婚するべきだ」「今どきの若者はけしからん」「男は黙っているものだ」など、偏った意見も多くなります。

「説教」は、元は宗教用語で、その宗教の教えや教典に記載されている内容を、信者や一般の人達に口頭で説くことを言います。

例えば、教会で礼拝が終った後に、牧師が正しい毎日の過ごし方や、信仰心を持つことの大切さなどを話すことを「説教」と言います。

仏教では、法事でお坊さんがお経を読み終わった後に、参列者に向かって話しかけることを「説教」と言います。

ここから転じて、「人に教え諭すこと」「堅苦しい教訓」という意味でも使われる様になりました。

昔から「説教」と言えば長々と続くつまらない話というイメージがあり、「説教を食らう」などと言うこともあります。

「がましい」は、動詞の連用形や名詞などに付き、形容詞化させる接尾辞で、「ある状態やものごとに近いこと」「~の様だ」「~の傾向がある」という意味になります。

ただ「長々と説教する人」というよりも、何かをきっかけにすぐに説教する様な性質の人を表しているのです。

同じ「がましい」を使った言葉は多く、「差し出がましい」「恩着せがましい」「言い訳がましい」などがあります。

「説教がましい」の使われ方

「説教がましい」の使われ方

「説教がましい」は、すぐに上から目線で人に教え諭そうとする人に対して使われます。

形容詞として「説教がましい人」「説教がましい奴」などと言われ、日常的に人に対して「こうするべきだ」「こうするのが正しい」などと、堅苦しく説明する傾向がある人を表す言葉です。

自分がそれほど偉い立場にいなくても、人が間違ったことをしている、または間違ったことをしようとしているのが見過ごせず、説得しようとする人に対して使われます。

例えば、子供にとっての親、会社の先輩など、世話しなければならない、面倒を見なければならない人が身近にいる場合、つい良かれと思って色々とアドバイスしても「説教がましい人」と言われてしまうこともあります。

ビジネスでも社長や上司などが、飲み会などでお酒に酔った時に、すぐに部下を捕まえて長々と説教することがあります。

「がましい」という言葉が付く場合、基本的に良い意味ではなく、人から避けたいと思われているニュアンスが強くなります。

本人は自覚していないことが多く、周囲の人から見て「説教好き」と思われている時の表現です。

「説教がましい」の例文

「説教がましい」の例文

・『うちの職場はいつも説教がましいお局様が仕切っている』
・『彼は元教師だけあって説教がましいところがある』
・『上司は説教がましいところさえなければいい人なのに』
・『どれだけ説教がましくても親だから心配するのは当然だ』

「説教がましい」の類語・言い換え表現・関連語

「説教がましい」の類語・言い換え表現・関連語

「説教がましい」の類語・言い換え表現・関連語を説明します。

「口うるさい(くちうるさい)」

「口うるさい(くちうるさい)」

「耐えず文句を言うこと」「執拗に叱ったり説教したりする様子」という意味です。

「煩型(うるさがた)」

「煩型(うるさがた)」

どんなことに対しても口を出したり、文句を言いたがる性格のことです。

「説教がましい」の英語

「説教がましい」の英語

「説教がましい」は英語で「preachy」と言います。

「preach」「説教する」という意味で、「preacy」「話がくどくて、自分の意見を押し付ける人」という意味になります。

“He is so preachy!”
(彼は説教がましい)

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