業界人や芸能人が使う「シースー」とはなにを意味する言葉なのでしょうか。
今回は、「シースー」の意味と類似表現について解説します。
「シースー」とは?意味
「シースー」とは?意味
「シースー」とは、「寿司」を意味する業界用語です。
「シースー」の概要
「シースー」の概要
音楽業界や演劇業界、放送業界などいわゆる芸能界に関連する仕事や産業のことを「業界」といいます。
カタカナで「ギョーカイ」と表されることもあるこの呼び方は80年代中頃に一般化した言葉でテレビや映画など華やかなショービジネス界全般を指す表現です。
業界の中で使われる独特の言葉として「業界用語」があります。
「業界用語」には食品業界や小売業界など「各業界で使われる専門用語」という意味もありますがたんに「業界用語」という場合は「芸能界で使われる特別な言葉」を意味します。
「シースー」は業界用語で言う「寿司」のことです。
業界用語にはいくつかの法則があります。
主な法則として「転倒」「長音付加」「子音発音」の3大ルールが存在し、これらの法則に従って既存の単語が業界用語化されます。
「転倒」とは「言葉の前後を入れ替えること」です。
例えば「銀座」は「ザギン」に、「六本木」は「ギロッポン」にというように一つの単語の中で文字の前後を点灯させることでルールを知らない人にはわからない隠語として用いられます。
「長音付加」とは「言葉に長音付を付けて発音すること」です。
長音付とはいわゆる伸ばし棒のことで「ルール」「カーブ」のように音を伸ばすことを表します。
「長音付加」はリズムや語調を整える目的で使われることが多く基本的には転倒と組み合わせるものです。
食事を意味する「メシ」を転倒すると「シメ」ですが語呂の悪さを解消するため長音を付加し「シーメ」と発音します。
「子音発音」とは対象となる単語が一文字もしくはごく短い文字数のときに提供されるルールです。
例えば「目」は一文字で「メ」なので文字の前後を入れ替えられません。
このような場合は「ME」の子音部分を発音し転倒させます。
実際にはさらに長音も付加されるので「目」の業界用語は「エーメ」になります。
「シースー」は「寿司」を点灯と長音付加で業界用語化した言葉です。
長音付加は文字の中間のみの場合と終わりにも付く場合のふたつのパターンがありますが法則はなく語呂や語調で決まります。
「シースー」の言葉の使い方や使われ方
「シースー」の言葉の使い方や使われ方
・『ザギンにシースーを食べに行く』
・『軽くシースーでもやっつけてから飲みに行こう』
・『業界人気取りでシースーと言うほどかっこ悪いことはない』
・『寿司をシースーと言うような典型的な業界人もずいぶん少なくなった』
「シースー」の類語や言いかえ
「シースー」の類語や言いかえ
・ワーカのトリホでズンタッタ
「川のほとりでたたずんだ」を意味する業界用語です。
業界の用語のルールと面白さを伝える際によく使われる言葉ですが、実際に川のほとりでたたずむことはほとんど無く例文としてのみ広まっています。
まとめ
まとめ
「シースー」のような行か用語はバブル経済をきっかけに一気に広まりましたが元々はバンドマンたちが使っていた遊びの言葉に由来します。
今ではほとんど使う人もいなくなっている業界用語ですが、このような言い方がかつて流行していたという事実は広く知られているので基本的な使い方は覚えておきましょう。