「人生を紡ぐ」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

何かに例えることでわかりやすくしたり、深い表現を作り出す技法に比喩表現があります。

今回の「人生を紡ぐ」というフレーズもその代表例と言え、これより解説いたします。

「人生を紡ぐ」とは?

「人生」は言うまでもなく、「人が生きていくこと」または「人が生まれてから死んでいくまでの間」を意味しています。

また「紡ぐ」は「つむぐ」と読み、本来の意味は、綿花や絹の原料となる繭「まゆ」から繊維を取り出して、よることで糸にしていく作業のことです。

一方、人生について考えてみると、一生の間に起こる1つ1つの様々な経験や出来事が重なって構成されているものという見方もできます。

つまり、それぞれの経験や出来事がまるで細い繊維であり、それがよられて人生という太い糸を作り出していくということにつながり、この「人生を紡ぐ」という例えが成立しているのです。

よって、このフレーズは、「様々な出来事や経験が人生を形作っていく」という意味合いを表現していることになります。

「人生を紡ぐ」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「毎日の出来事や経験がまとまって人生になっていく」という意味のフレーズですので、「様々な人との日々の出会いが人生を紡ぐ」というような形での使用がまず考えられます。

また、更に踏み込んで、「一見大したことのないような事柄であっても、人生にとっては決して無駄ではない」という意味合いで使われることもあります。

「一見何の価値もないような出来事の数々が、人生を紡ぐことに必要不可欠だ」がそのような意図を含んだ表現と言えるでしょう。

「人生を紡ぐ」を使った例文や文章

それでは、上記の他に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。

・『平凡な毎日の積み重ねが人生を紡ぐ』
・『人生を紡ぐことは、誰の人生であれ長編小説のようなものだ』

「人生を紡ぐ」の類語や言い換え

「人生」は、この世に生きている間を意味する「生涯」「しょうがい」や「一生」で言い換えられます。

「紡ぐ」については、「形作る」や「構成する」で代用可能ですが、同じ比喩表現として、糸を組み合わせて布にする「織りなす」「おりなす」を用いて表現する手もあります。

以上のことから、「一生を形作る」や「生涯を織りなす」などが言い換え表現として考えられます。

まとめ

「人生を紡ぐ」とは、毎日のあらゆる出来事や経験が、その人の人生の構成要素であることを、糸を繊維から紡ぐことに例えたものです。

何気ない出来事や経験であっても、決して無駄ではないという意味で使われることもあります。