この記事では、「本人持家」と「家族持家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本人持家」とは?
「本人持家」とは?
「本人持家」は、住居の登記を本人名義で行い、実質の住居所持者であるものが本人である場合、「本人持家」です。
ここで言う本人とは、住居の所有権を認められている当の本人という意味で家族の誰かに関係せず、登記されている名義人本人です。
「本人持家」の使い方
「本人持家」の使い方
「本人持家」の使い方は、誰が所有権があるかという問題において重要となり、「本人持家」の場合は継承権をだれにするかという意味で用いられます。
例えば、夫なのか、妻なのか、果ては息子であるかが重要で、借金などが多い人物を「本人持家」の登記人とした場合、当の本人が借金の支払いを滞らせると持家である住居が差し押さえられますので、「本人持家」は住居の継承権をだれとするかということに使用するのです。
「家族持家」とは?
「家族持家」とは?
「家族持家」は、家族の誰かが財産である住居の登記人であることです。
例えば、父親や母親、兄に、姉など家族と見て取れる人物が登記人であれば「家族持家」です。
「家族持家」の使い方
「家族持家」の使い方
「家族持家」という言葉の使い方は、家族の誰かが、住居の相続権を持つ登記人であることを示すために使用します。
この時、誰が登記人であるかを公表する必要性はないため、あくまで家族の誰かが相続人であるとした方が良い場合もあります。
「本人持家」と「家族持家」の違い
「本人持家」と「家族持家」の違い
「本人持家」と「家族持家」は、相続権利が当の本人か、家族の誰かであるという違いです。
どちらが良い相続者であるかについては、相続時に住居の相続税を支払うことができる人物、かつ借金などがない人物が望ましく、借金がある人物の場合、「住居」を差し押さえられる可能性もあり、その理由は、借金の返済が無理である場合、財産である住居を差し押さえるという方法が法的に許されているため、借金があるものを持家の相続人に挙げることは好ましくないのです。
まとめ
まとめ
「本人持家」と「家族持家」の違いは、住居を相続している際の登記人が違います。
家族持家は、家族の誰かが相続時の登記人であり、「本人持家」は当の本人が相続権がある状況にあることです。
なお、どちらが良い相続人であるかについては、借金がないことの他、住居の相続時に相続税を支払うことができる人物であることが望ましく、これら2つの要素が不十分であるものは、相続で登記人の移行ができない場合も多いです。
何故なら、借金があるものの場合、登記人となった場合に差し押さえにより今住んでいる住居が差し押さえられる可能性もあり、財産である住む家を失う可能性が非常に高いため、借金がない人物、相続税を支払うことができるものが望ましい登記人になりますので、言ってしまえば完全に住居の所有権を欲しいかどうかによってどちらの登記人が良いかが変わります。
何故なら、「家族持家」は、離婚しますと財産である住居の分割なども発生しますので必ずしも家族で相続権があるからと言っても離婚すると相続権がなくなることがありますので、「本人持家」や「家族持家」のどちらが良いかは判断できません。