「寄席」と「落語」はどちらも噺家に関係する言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「寄席」と「落語」の違いを解説します。
「寄席」とは?
「寄席」とは?
「寄席」とは、「主に話芸を披露する演芸の興行小屋」を指す言葉です。
「寄席」の使い方
「寄席」の使い方
観客から入場料を徴収して見世物を披露する施設のことを「小屋」といいます。
営利目的で開催される興行用の小屋のうち主に話芸を披露する目的で建てられた小屋を指す言葉が「寄席」です。
「寄席」には噺家や講談師、浪曲師や漫才師など人に話して聞かせる話芸に長けた芸人が出演し観客相手に芸を披露します。
話芸の他にも奇術師や軽業師なども出演しますが基本的に話芸を中心とした小屋のことを「寄席」といいます。
「落語」とは?
「落語」とは?
「落語」とは、「座布団に座って一人で演じる話芸」を指す言葉です。
「落語」の使い方
「落語」の使い方
扇子と手拭い、関西では見台も使い話と身振り手振りのみで演じる話芸を指します。
切られる演目は面白おかしい滑稽噺や人情噺などで、昔から演じられている古典のほか新作も披露されます。
必要最低限の道具しか使わない演者の力量が問われる芸で、「落語」を話す芸人は落語家もしくは噺家と呼ばれ伝統芸能を披露するだけでなく弟子をとり次の世代に伝える役割も担う存在です。
「寄席」と「落語」の違い
「寄席」と「落語」の違い
話芸を披露する場所が「寄席」、座布団に座り体ひとつで演じる話芸が「落語」です。
「寄席」と「落語」は演じる場所と演じられる芸の関係でありライブハウスとロックミュージック、野球場と野球と同じような関係性です。
「寄席」の例文
「寄席」の例文
・『寄席に落語を聞きに行く』
・『正月は寄席が賑わう』
「落語」の例文
「落語」の例文
・『古典落語を聞くのが趣味だ』
・『若い女性の間で落語がブームになっている』
まとめ
まとめ
「寄席」と「落語」は披露する場所と披露される演目という違いで区別されます。
全く意味が異なるのでそれぞれ何を指す言葉なのかを正しく理解してください。