「痛車」とは意味や使い方、例文も解説

「痛車」の解説

「痛車」というスラング(俗語)は「痛々しい車を略した言葉」であり、「アニメの美少女キャラを描いているなどの見ていて痛々しい車・見ている側が恥ずかしくなる車」といった原義があるとされています。

「痛車」というのは、「車体に自分が好きなアニメ・漫画・ゲームなどのキャラクターをエアブラシで描いたり、ステッカーやシールを貼ったりしている派手な外装のラッピングカー」を意味しているのです。

現在では「痛車」は、「アニメ・漫画・ゲームのファンの人たちの車を使った自己表現活動・応援活動」として認知度が高まっていて、当初ほどの「痛々しい・恥ずかしいなどのネガティブなイメージ」はやや弱まっています。

「痛車」の使われ方

「痛車」の使われ方は、「車体に自分が好きなアニメ・漫画・ゲームなどのキャラクター(主に美少女系キャラ)をエアブラシで描いたりシールを貼ったりしているラッピングカー(装飾カー)」を意味して使うという使われ方になります。

「痛車」というスラングには、「自分の未熟な性的嗜好などにも関わる美少女キャラクターなどを車に描いていて痛々しい・恥ずかしいのニュアンス」が込められていることもありますが、現在では単純に「アニメキャラを描いた趣味の車」といった意味合いで使われます。

例えば、「痛車が走っていると、周囲の人たちは思わず注目してしまいます」といった文章で使うことができます。

「痛車」の例文

・『痛車』を使用した例文を紹介します。

・『ど派手な趣味の痛車を制作するためにつぎ込んだ費用は、軽く300万円は超えていると思います』
・『痛車はラッピングカーの一種ですが、そのデザインに採用するアニメや漫画のキャラクターが独特なのです』
・『痛車の絵柄は変に目立ちすぎるので、一緒に乗っているだけで少し恥ずかしくなります』
・『痛車をカスタマイズする趣味にはまってから、いくら時間があっても足りません』
・『全国から痛車自慢が一斉に集まるイベントが企画されているので、私も参加したいと考えています』

「痛車」の類語・関連語

「痛車」の類語・関連語として、「ラッピングカー・デコカー・車のカスタマイズ・アニメキャラをデザインした車・痛々しい車」などがあります。

「痛車」というスラングは、「アニメ・漫画・ゲームの美少女キャラなどを描いたラッピングカーやカスタマイズ(改造)した車」のことを意味しています。

「デコカー」とは「デコレーションカー(装飾した車)の略語」で、「アニメキャラなどのペイントやステッカーで装飾した車」も含んでいる言葉です。

「痛車」の言葉には、「アニメキャラ(美少女キャラ)などをデザインした痛々しい車」といった元々の意味合いも備わっています。

それらの意味合いから、「痛車」と類似した意味を持っている類語・関連語として、「ラッピングカー・デコカー・車のカスタマイズ・アニメキャラをデザインした車・痛々しい車」を挙げられます。

「痛車」の作り方・著作権問題

「痛車」の作り方はにはいろいろな方法がありますが、一般的には「車体そのものへのペイント(塗装)」ではなく、「ペイントと同レベルの見た目になるステッカーやシールを貼り付ける方法」を採用しています。

「痛車」の作り方は、部分的にアニメキャラが描かれたステッカーを貼り付ける「パートラッピング」と車体全体をすっぽり包み込むようにしてステッカーを貼り付ける「フルラッピング」に大きく分けることができます。

ただし「痛車」に使用するアニメ・漫画・ゲームのキャラクターにも「著作権」があるので、実際に「痛車」を制作する場合にはアニメ・漫画などの制作会社の「痛車使用に関するガイドライン」を参照したり、直接制作会社に問い合わせて使用許諾を取る必要があります。