文学作品などでは、日常会話では使用しないような表現に多く出会います。
今回の「刹那に感じる」もその典型例と言え、これより詳しく解説してみたいと思います。
「刹那に感じる」とは?
「刹那に感じる」とは?
まず「刹那」ですが、「せつな」と読みます。
意味は、「非常に短い間」あるいは「(その)一瞬」です。
仏教用語が語源であり、元々は最小の時間単位のことを意味していました。
よって、「刹那に感じる」というフレーズは、「一瞬に感じる」や「極僅かな時間だと感じる」と言った意味になります。
「刹那に感じる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「刹那に感じる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
かなり改まった文章などで、「時間が短く感じる」ことを表現する際に用います。
例えば、「かなり待たされていたはずだが、今思えばその時間は刹那に感じる」と言った形で使用されます。
他にも「楽しい時間ほど刹那に感じる」といった表現があり得るでしょう。
ただ、かなり堅苦しい表現であり、漢字も読みづらい表現であることは間違いありません。
よって、使用する場面や使用する相手は考慮しないと、意味が伝わらないことが考えられますので注意が必要です。
「刹那に感じる」を使った例文や文章
「刹那に感じる」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『美しい花火が刹那に感じるのは私だけではないはず』
・『好きな相手と過ごす時間は、1時間でも刹那に感じる』
「刹那に感じる」の類語や言い換え
「刹那に感じる」の類語や言い換え
「刹那」は「極短時間」や「瞬間」という意味ですので、短い時間を意味する「束の間」「つかのま」や「あっという間」で代用可能です。
もちろん、既出の「一瞬」でも構いませんし、意味の近さでは「一瞬」の方が、より短時間を意味するので「刹那」に近い表現と言えます。
「感じる」については、敢えて言い換えるのであれば「思える」を使用しましょう。
以上のことから、このフレーズの言い換え表現としては、「瞬間に思える」や「あっという間に思える」が該当します。
まとめ
まとめ
「刹那に感じる」とは、「一瞬に感じる」や「極短い時間に感じる」という意味のフレーズです。
「刹那」は、元々は仏教用語の「最小時間単位」を意味していました。