「傅役」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

この記事では、若者が使う「傅役」【かしずきやく・もりやく】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「傅役」とは?意味

「傅役」とは?意味

身分の高い人の家で子供の世話をする人を「傅役」【かしずきやく・もりやく】と呼びます。

ときに、子供を守る役に徹したり、勉強を教える教育係として活躍することもあり、戦国時代では後に武将になるため立派な跡継ぎになるよう力を発揮するわけです。

豊富な人生経験を活かして教育しながら危険なことから徹底して守る護衛の役目も担うなど、お世継ぎとなる子供に付きっ切りで仕事をしていました。

成長を見守り、世話する「傅役」は、天皇や貴族の家に住み込みながらその家の子供を人としてできる大人に成長するよう内面も教育していく必要性がありました。

「傅役」の概要

「傅役」の概要

貴人の世話に徹するのが「傅」であり、人生の生き方や人に流されない強い意志を持った生き方ができるよう教育していくのが主な役目です。

国を代表する者として恥ずかしくないよう知識を身につけて漢字を書いたり、文章がすらすらと読めるよう学ばせます。

人の前に立っても流暢に話せるように気持ちを強く持ち、何事にも前向きに突き進めるようやる気を起こさせるのも大事な役目です。

日本では東宮傅【とうぐうふ】という皇太子の世話係がいて、おおいに貢献しました。

ときにご後見人として使われたり、家庭教師としての役目もこなすなど高い教育を受けさせるべく自らも学習する努力を怠りませんでした。

「傅役」の言葉の使い方や使われ方

「傅役」の言葉の使い方や使われ方

子供の教育を任された人は「傅役に徹する」と、与えられた任務に徹底して出せるだけの力を発揮しようと行動します。

嫡男【ちゃくなん】の傅役を任される」、「社長の娘の傅役を頼まれた」と自分が教育係の役目を任されるほどいかに自分が頼りにされているかを表すわけです。

まだ知識がない部下を教育する専務は「傅役のような存在だ」と目上の人にお世話になったことの感謝を表すときも使われています。

自分を何かと気に掛けてくれて、仕事ができるよういろいろと教えてくれる目上の人を「傅役」と例えて感謝し、ありがたい存在だと言い表すときに使うわけです。

「傅役」を使った例文(使用例)

「傅役」を使った例文(使用例)

・『一人だけではなく、二人の傅役がつくこともあった』
・『叔父から従兄弟の傅役に徹してほしいと頼まれたので、迷いはあったが承諾した』
・『私にとって上司は傅役のような存在であり、人生の教科書のような人だ』
教育係としつけ係など二つの分野に分けて子供を任せることもあります。

勉強を頑張って優秀な成績をおさめたり、様々な経験をしている者には子供の面倒を見てほしいと頼まれるなどの変化があるでしょう。

まとめ

まとめ

大人になったとき、人前に出ても恥ずかしくないよう知識を身につけさせ、人としてもしっかりした話し方ができ、いかなる困難をも乗り越えられるようにしつけるのが「傅役」の役目です。

職場でも経験を積み、人の上に立つ偉い者になることで教育係を依頼される場合もありますので、頑張ってみるといいでしょう。

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