この記事では、「大勢」と「多勢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大勢」とは?
「大勢」とは?
たくさんの数の人という意味です。
たくさんとは、数量が多いことです。
「大勢」が意味するたくさんには、具体的に何人という定義はありません。
感じとしてのたくさんを指します。
しかし、1人や2人のことは一般的には指しません。
6畳の部屋に10人の人がやってきたとします。
6畳の部屋は人でいっぱいになってしまうことでしょう。
この場合「大勢」と感じるはずです。
東京ドームに10人がやってきました。
この人たちの他には誰もいません。
東京ドームは建築面積で46755平方メートルです。
この広さの空間に10人が入っても、まだまだスペースがあります。
この場合は「大勢」とは感じないでしょう。
このように、人数が同じでも場所によって感じ方が違います。
バレンタインデーになると、各デパートでチョコレートフェアが開催されます。
普段買えないようなチョコレートが売りに出されたり、海外の有名ショップが出店をしたりして、チョコレート好きにはたまらないフェアです。
1年のうち数日しか開催されておらず、この期間には普段以上にデパートにやってくる人の数が多くなり、会場は身動きが困難なほどになる場合もあります。
このくらい人がいるのは「大勢」といえます。
「大勢」の使い方
「大勢」の使い方
たくさんの人の数を指して使用する言葉です。
具体的に何人という定義はなく、感じるものについていいます。
しかし、1人や2人には使用しないことが一般的です。
「多勢」とは?
「多勢」とは?
人の数が多いことという意味です。
「多勢に無勢」の形で使われることが多いです。
これは、相手が多くの人であるのに対して人数が少なく、勝ち目がないという意味になります。
相手が多いとは具体的に何人という定義はありません。
もう一方の人数に対して相手が多い場合をいいます。
たとえば、相手が100人で、もう一方は10人などです。
この場合は10倍の違いがあります。
しかし、この言葉には何倍の違いという意味は含まれていません。
「多勢」の使い方
「多勢」の使い方
「多勢に無勢」の形で使われることが多いです。
多くの人を指して使用します。
「大勢」と「多勢」の違い
「大勢」と「多勢」の違い
2つの言葉の意味は同じで、たくさんの人という意味を持っています。
どちらの言葉も、たくさんとは何人かの定義はありません。
一般的に使われているのは「大勢」です。
「大勢」の例文
「大勢」の例文
・『大勢で押し掛ける』
・『大勢の子どもの相手をするのは大変だ』
・『大勢の観光客がやってきた』
・『大勢で宴会をする』
「多勢」の例文
「多勢」の例文
・『ある勢力が多勢を占める』
・『多勢を相手に戦う』
・『好ましい意見が多勢を占めているようだ』
・『多勢と勇敢にも戦う』
まとめ
まとめ
2つの言葉の意味は同じです。
一般的に使われているのは「大勢」で、たくさんの人を指して使用します。
感じとしてのたくさんを指しており、具体的に何人という定義はありません。