この記事では、「残念」と「遺憾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「残念」とは?
「残念」とは?
「残念」には3つの意味があります。
1つめは、自分が満足できなかったり、思っていた通りにならず、物足りなく感じること、またそのさまです。
ある観光施設に訪れたいと思っていたのですが、その観光施設は現在工事中のため公開をしていません。
訪れたいと思っていたのにそれがでできず、どことなく不満感があります。
施設を公開されていないことや、訪れられないことは「残念」です。
2つめの意味は、思う通りにならず、諦めがつかず、腹立たしいこと、またそのさまです。
運動会の短距離走に出場をしました。
50mを5人で走ります。
自分は走りに自信があるので1位をとれると思っていたのですが、わずかの差で2位になってしまいました。
1位を取りたかったのに思う通りにならず、その結果に納得しておらず、腹立たしい気持ちがあります。
この場合は、競争で負けたことは「残念」だといいます。
3つめは、優れているところを持っているのに、それが発揮されなかったり、それを帳消しにしてしまうような悪いところを持っていたりすることです。
また、単によくないさまです。
牙が大きくかっこいい動物がいたとします。
牙の大きさでモテ度が変わり、大きいほどメスにモテます。
次第に進化したことで、牙が大きくなりすぎて、自分の牙が自分に突き刺さるほどになってしまいました。
牙自体は優れているかもしれませんが、自分に突き刺さってしまうのは「残念」です。
「残念」の使い方
「残念」の使い方
思うとおりにならず不満であるといった意味で使用をします。
日常の中でさまざまな事柄に使用されています。
たとえば、あと少しで電車に乗れそうだったのに乗れなかった、気に入っていたお店が閉店してしまった、出かけようと思ったのに雨が降っているなどです。
「遺憾」とは?
「遺憾」とは?
思っていた通りにならず、すっきり思い切れないこと、またそのさまです。
公務員はまじめに働くものだと期待している人は少なくありません。
公務員が逮捕されるような事件があると、同じ職場で働いているものとしては、逮捕された職員が思っていた通りの働きをしてくれず、すっきりとしないものが残ります。
こういったとき、記者会見が開かれることがありますが、その場で「大変遺憾ではありますが」などと説明されることがあります。
「遺憾」の使い方
「遺憾」の使い方
思っていた通りにならず、すっきりと思い切れないという意味で使用をします。
文章で使われることが多いです。
また、「遺憾なく」の形で使用をすると、十分にという意味になります。
「残念」と「遺憾」の違い
「残念」と「遺憾」の違い
2つの言葉の意味はほとんど同じです。
「残念」は日常使われており、「遺憾」は文章で使われることが多いです。
「残念」の例文
「残念」の例文
・『残念な気持ちが残る』
「遺憾」の例文
「遺憾」の例文
・『遺憾なく発揮する』
まとめ
まとめ
2つの言葉の意味はほとんど同じですが、使い方に違いがあります。