この記事では、「証憑」と「証拠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「証憑」とは?
「証憑」とは?
「証憑」は、取引などをした際、確かに取引をしましたという証明を行う物でスーパーで買い物をしたという場合においては、レシートがまさに「証憑」になり、取引をしましたという証明になる物です。
「証憑」を相手に見せれば、相手側はその「証憑」が自分たちが発行したものであると認識が可能で、商品が万が一不良品だった場合交換に応じることができるのです。
逆に「証憑」は、対象となる者同士でしか通用せず、例えば、別のお店のレシートを相手のお店に渡したところで別のお店であるが故商品の保証を行う必要性はないということになります。
「証拠」とは?
「証拠」とは?
「証拠」は、真実を記したもののことで、事実関係が可能であれば、なんでも「証拠」になります。
例えば、殺人犯が殺人を犯した場合、指紋が凶器から見つかる、「物的証拠」はれっきとした真実を記したものになり、ここに犯人が人を殺す様子を見たという人物がいれば、「直接証拠」になり、犯人であることが確実になります。
「証憑」と「証拠」の違い
「証憑」と「証拠」の違い
「証憑」と「証拠」の違いは、取引の証明を行う印刷物などであるか、真実を記している確証がある証言だったり、印刷物の他、犯罪においては犯行に使用された物だったり様々です。
「証憑」は単に、取引の証明ができればそれでよいのですが、「証拠」の場合、真実であることを重視しますので真実をあぶりだす方法は実にさまざまになるという違いがあります。
「証憑」の例文
「証憑」の例文
・『商品に問題があり返品をしたいのでレシートを証憑代わりに適応してもらう』
この例は、商品の返品についてレシートを証明書として返品してもらうという物です。
「証憑」は、取引の証明書のことなのでこの例では、商品購入の証明書がレシートになります。
「証拠」の例文
「証拠」の例文
・『証拠不十分で対象を処罰できない』
この例は確実に真実であると言えるものが無いが故対象について、罪を認めさせたうえで処罰をすることができないという例です。
「証拠」は、真実を明らかにすることを重点とした言葉で、このケースは真実を明らかにできなかった例になります。
まとめ
まとめ
「証憑」と言われると難しい言葉であると認識しますが、実はたいしたことはなく、お客様とお店の取引の証明書であるレシートのことであると考えればわかりやすいです。
そして、レシートのような物と「証拠」は何が違うかですが、レシートは、単に取引をしたという事実のみで、「証拠」は、証明したいもの明らかにしたいものすべてに対して確実な真実のことで真実を明らかにする方法は実にさまざまになります。
よって「証拠」は、様々な物の真実で良い真実であっても悪い真実であっても知る必要性がある場合、「証拠」と呼びます。
逆に知りたくない場合、「証拠」という真実を握りつぶして破棄すれば、恐らく真実は日の目を浴びることは無いでしょうがそれが正しいことであるかは未知数です。