この記事では、「ザクII」と「シャア専用ザク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ザクII」とは?
「ザクII」とは?
「ザクII」は、作業用ロボットという名目で作り上げた、ザクiを改修して作り出されたバージョン2です。
当初、ザクiは核融合炉の熱をパイプ内にとどめ、ロケットモーターの噴射剤に混ぜて排熱するという手法で核融合炉の熱を取っていたのですが、この方針では、オーバーヒートが早まることと、常に噴射剤を噴出させねばならぬということになり、歩いて行動するということが難しいという問題に陥りました。
それを解決したのがのちのバージョンである「ザクII」です。
「ザクII」は、熱量をパイプ内に留めたうえでパイプ内の熱量をモビルスーツの表面全体に放熱することでオーバーヒートを抑えるという仕組みを採用しました。
その為、長時間の稼働を可能としましたが、収納時においてはモビルスーツの表面から放出されるエネルギーで収納庫が熱くなるという問題もあり、収納時は冷却を必要とします。
そうした面では、ザクiは、オーバーヒートという形で駆動しなくなるため、冷却を必要としておらず、とりあえず動かなくなったら放置して冷却という流れになります。
「シャア専用ザク」とは?
「シャア専用ザク」とは?
「シャア専用ザク」は、指揮官用のS型をもとに改良したモデルで、中隊長や実力のある人物に対して専用機に改良したモデルです。
なお、専用機シリーズは進言をすることでモビルスーツに備え付けてあるリミッターを解除することが許されておりますが、「シャア専用機」はリミッターが解除されており、高い運動性能を秘めたS型よりもさらに高出力を誇るモビルスーツになります。
なお、通常のザクよりも30%の出力向上をしたのがS型になるのですが、ここからリミッターを解除したのがこのシャア専用機になります。
なお、ガンダムの世界におけるリミッター解除は、スラスターという噴射装置のリミッターを解除して速度を向上させるもの、核融合炉のパワーを挙げて格闘能力を向上するものがあげられますが、シャアの場合、スラスターの性能の向上です。
「ザクII」と「シャア専用ザク」の違い
「ザクII」と「シャア専用ザク」の違い
「ザクII」と「シャア専用ザク」の違いは、「ザクII」はあくまで量産機である点にあり、専用機はリミッターが無いというだけです。
つまり、シャアの場合、「ザクII」のS型を自分専用に作り替えてもらって外したリミッターは噴射装置であるスラスターのリミッターを外したが故、速度重視のモビルスーツとなり、ガンダムを初めのうちのみ追い詰めたのです。
ただ、武装自体は残念ながら、シャアの場合、改造をお願いせず、あくまでスピード重視な指揮官専用機というだけで能力については、すごく速い指揮官機どまりです。
まとめ
まとめ
「ザクII」は、実のところ、様々な方がありましてアップグレードにより性能が向上しています。
特に指揮官機においては他者が乗るものよりも機能性が重視されており反面に大量に作られることはありませんでした。
その理由はコストがかかる点、量産のラインから外れた特注品を作る点にあり、ジオン側はそれら一本に絞って作ることができなかったのです。
何故なら、モビルスーツの性能が高くとも扱える人間も限りがあるため指揮官機は、実のところ整備士の方が整備を嫌がる機体で、シャア専用機においては出撃して帰ってくるたびにオーバーホールをしないといけないわけですから、いくら優秀な人物が乗る特注品であるとしても整備士からしたら嫌なマシンになります。