「進歩」と「発展」の違いとは?分かりやすく解釈

この記事では、「進歩」「発展」の違いを分かりやすく説明していきます。

「進歩」とは?

「進歩」とは?

進んで歩くと書いて「進歩」

前進や歩みを進めるといった意味以外にものごとや世の中がより良い方向に進んでいくことを意味する言葉となります。

決められた目標があるわけでもなく、技術力などどこまでもより良い方向に進んでいく、それが「進歩」となります。

このような意味から同じような意味を持つ言葉には、「発展」「発達」「向上」「進展」「進化」などが挙げられます。

また、対義語には、望ましいことから遠のくといった意味の「退歩」となります。

「進歩」の使い方

「進歩」の使い方

何かが「進歩」するといった意味での使い方が多くなる「進歩」には、「技術の進歩」「科学の進歩」「医療の進歩」「医学の進歩」「文明の進歩」などといった使い方があります。

「発展」とは?

「発展」とは?

ものごとの勢いなどが伸び広がり盛んであるさまや今までよりも進んだ段階へと突入してくさまを意味する「発展」

世の中の経済的な勢いや活気が盛んになることも「発展」と言います。

このような意味から同じような意味を持つ言葉には、「向上」「激化」「飛躍」「開化」「ジャンプアップ」などが挙げられます。

また、対義語には、勢いが衰え弱まるといった意味の「衰退」となります。

「発展」の使い方

「発展」の使い方

何が「発展」しているのかを示す使い方として、「社会の発展」「経済的な発展」「国力の発展」などがあり、そのほか、カンボジアやギニアなどを表す「発展途上国」といった使い方もあります。

「進歩」と「発展」の違い

「進歩」と「発展」の違い

今よりも良い状態になるといった意味では同じ意味の「進歩」「発展」ですが、「進歩」の場合、技術やものごと、世の中が今よりも望ましい方向、良い方向に進んでいるという意味に対し、「発展」は、ものごとや世の中の勢いが増していく、より進んだ段階へと進んでいるといった意味では同じ意味のとなります。

そのため、毎に進む、前進する、といった意味では「進歩」が適し、勢いよく増していく、より進んだ段階へと進んでいく、といった意味では「発展」が適していることとなります。

「進歩」の例文

「進歩」の例文

・『医学の進歩に伴い、今では癌もそれほど恐れる病気ではなくなりつつあります。』

・『日々進歩するということは、どれほど、素晴らしいことなのだろうか。』

・『彼の技術力は、飛躍的な進歩を遂げています。』

・『どれだけ頑張っても英会話が全然進歩せず、少し落ち込んでいます。』

「発展」の例文

「発展」の例文

・『予想以上に事業が発展し、支店を増やすことになりました。』

・『実家近くに大型ショッピングセンターが完成し、それに伴い駅周辺も大きく発展しつつあります。』

・『クラスでの出来事が学校中に知れ渡るほど発展してしまい驚いています。』

・『何事においても、持続的、継続的な発展が望ましいのではないか。』

まとめ

まとめ

同じような意味の「進歩」「発展」ですが、どの点を強調すべきか踏まえ使い分けが必要となる言葉となります。

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