「バグってる」の解説
「バグってる」の解説
「バグってる」には、以下の2つの意味があります。
1つ目は元の意味で、「コンピュータのプログラムが誤作動を起こすこと」です。
本来期待されている通りの動きや処理をせずに、あり得ない動き方をしたり、処理したデータの内容がおかしかったり、途中で動かなくなってしまうこともあります。
コンピュータは正確にプログラムされているはずですが、何らかの不具合が生じた時に「バグってる」と言うのです。
「バグ」は英語で「bug」と書き、「(小さい)虫」という意味です。
1940年代に、アメリカで初期のコンピュータが開発された時、パソコン内に虫が入り込んだのげ原因で故障するという事例がありました。
このことから「プログラムが不具合を起こすこと」という意味で「バグ」が使われる様になったのです。
日本語化するに当たり、その状態を表す言葉として「バグっている」「バグってる」が作られました。
「バグる」は当初専門のプログラマーしか使わない言葉でしたが、世界的にIT化が進むにつれて、一般の人達も使う様になったのです。
2つ目は元の意味から転じて、「人や物の動作が何かおかしいこと」という意味です。
本来そうなるべきことをせずに、想定外の動作をするので、周囲が「明らかに何かおかしい」と感じることを言います。
人の場合は頭がパニックになるなどして、不可解な言動をすることを表し、機械や道具などの場合は動作や液晶に表示される内容が本来とは違う時に使われます。
「バグってる」の使われ方
「バグってる」の使われ方
「バグってる」は、「プログラムが誤作動を起こした時」「人や物の動作が何かおかしい時」の2つの意味で使われます。
最近ではコンピュータだけではなく、スマホやゲーム関連でも使われる言葉です。
多くの場合、製造元からアップデートによりバグを修正できる様になりましたが、プログラムは端末との相性や、ちょっとした環境の変化に影響されることから、現在でも「ゲームがバグってる」「スマホがバグってる」などと使われています。
ただし、機械が「バグってる」場合、必ずしもプログラムの不具合ではなく、メンテナンス不足による汚れやソフトの差し込み不良などの可能性もあるのです。
また、人に対して使われる場合は、「頭がバグってる」「脳がバグってる」として使われることもあります。
理屈では理解していながらおかしな行動をしてしまうことを表します。
「バグってる」は、元はIT用語ですのでビジネスでも使われることがあります。
ただし、人に対して使うことはないので注意しましょう。
「バグってる」の例文
「バグってる」の例文
「バグってる」の例文を紹介します。
「エクセルがバグってるので関数をチェックする必要がある」
表計算シートの数値がおかしいので、組み立てた計算式を確認しようと言っています。
こちらの場合は不具合ではなく計算式のミスであることを表します。
・「ゲームがバグってるせいで攻撃が入らない」
本来フィニッシュになるはずの攻撃が入らずに、相手に逃げられてしまい、システムがおかしいと言っています。
・「プログラムを走らせるとバグってフリーズする」
コンピュータであるプログラムを実行すると、その時だけ処理が止まってしまうことを表しています。
・「頭がバグってると思われても仕方ない」
情緒が不安定で、おかしな言動をするので、人から見て「変な人」と思われて距離を置かれても仕方がないと言っています。
「バグってる」の類語・言い換え表現・関連語
「バグってる」の類語・言い換え表現・関連語
「バグってる」の類語・言い換え表現・関連語を紹介します。
「誤作動する(ごさどうする)」
「誤作動する(ごさどうする)」
機械が本来の動作とは違って期待していない動作をすることを言います。
ビジネスなどあらたまった場では「誤作動する」と言いましょう。
「不具合が発生する(ふぐあいがはっせいする)」
「不具合が発生する(ふぐあいがはっせいする)」
何らかの都合の悪いことが生じることを言います。
コンピュータ関係だけではなくあらゆることに対して、はっきりと言えないトラブルが起きた時に使われます。
「バグってる」の英語
「バグってる」の英語
「バグってる」の「バグ」は元々英語ですので、以下の様になります。
“There’s a bug on the program. (プログラムにバグがある)”
“I found some bugs in the game. (ゲームに幾つかバグを見つけた)”