「むしゃくしゃしてやった」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

ニュースでよく使われる言葉「むしゃくしゃしてやった」とは何をあらわす言葉なのでしょうか。

今回は、「むしゃくしゃしてやった」の意味と類似表現について解説します。

「むしゃくしゃしてやった」とは?意味

「むしゃくしゃしてやった」とは?意味

「むしゃくしゃしてやった」とは、「取り立てた理由はなく一時の感情に流されてやった」という意味で使われる言葉です。

「むしゃくしゃしてやった」の概要

「むしゃくしゃしてやった」の概要

「むしゃくしゃしてやった」というのは容疑者の供述を伝える事件報道でよく使われる定型文です。

事件報道では容疑者がなぜその事件を起こしたのか経緯や動機について伝えられますが、すべての事件で容疑者が詳細に動機を語るわけではありません。

事件は強い動機があって起きるものと思われがちですが実際には合理的な説明がつかなかったり勢いや流れで犯してしまったりなどうまく説明できないケースが少なくありません。

そのような犯人自身もうまく同期を説明できないような事件であっても警察は刑事事件として立件するために必要であることから犯人の動機や事件の経緯を何とか説明しようとします。

事件の動機が当事者であっても上手く説明できないようなはっきりしないものであるときに苦肉の策として使われる表現が「むしゃくしゃしてやった」です。

「むしゃくしゃしてやった」というのは「激情にかられうっぷん晴らしのためにやった」というのが本来の意味です。

自分勝手な欲望のためにやったことを表しているものの、この言葉自体が何かを説明しているわけではありません。

感情的になってやったとしてもなぜ感情的になったのか、なぜ自生できなかったのかなど肝心なことはまったく語られておらず説明としては不十分です。

同期の説明としては不足が目立つ「むしゃくしゃしてやった」ですがなんとかして動機を説明するための苦肉の策として生み出されたものなので具体性は求められておらず、記者発表などその場をしのぐための一時的な説明としてのみ使われています。

実際の裁判で「むしゃくしゃしてやった」という表現がそのまま使われることはほとんどなく、同期の説明が難しい時に使われる報道発表用の定型文としてのみ使われている表現です。

「むしゃくしゃしてやった」の言葉の使い方や使われ方

「むしゃくしゃしてやった」の言葉の使い方や使われ方

・『むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない』
・『むしゃくしゃしてやった、と言われても納得がいかない』
・『むしゃくしゃしてやったで済むならば何のために取り調べをしているのかわからない』
・『むしゃくしゃしてやってしまったが冷静になって後悔に襲われる』

「むしゃくしゃしてやった」の類語や言いかえ

「むしゃくしゃしてやった」の類語や言いかえ

・バールのようなもの
「テコの原理を利用して釘を引き抜いたり打ち付けられた板を外したりするのに用いる工具」を指します。

報道ではドアのこじあけなどに用いられた道具が鉄製で棒状のものである場合に「バールのようなもの」という表現が広く使われています。

実際に使われた道具がバールであるかどうかは無関係です。

・中肉中背で20代から50代くらいの男性
「事件報道で人相風体を伝えるときに用いられる表現」ですが、あまりにも多くの人が条件に当てはまるため実際にはほとんど特定の役に立ちません。

「むしゃくしゃしてやった」と同じくほとんど意味のない定型文です。

まとめ

まとめ

ニュースでは当たり前のように使われている「むしゃくしゃしてやった」ですがあらためて考えてみるとかなり独特の表現であり他の場面ではまず使うことがありません。

説明しているようでほとんど何も伝えていない言葉なのでどうしても説明できないとき以外は使わないようにしましょう。

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