日本語には、同音異義語というジャンルの言葉があります。
発音は同じでも、全く意味が違う場合もありますし、微妙にニュアンスが異なり、使い方に悩むようなこともあります。
その中に「鑑賞」と「観賞」がありますが、これらの言葉はどんな意味があり、どんな場面で使われるでしょうか?
今回は、この2つの言葉にフォーカスしていくことにします。
「鑑賞」の意味や使い方
「鑑賞」の意味や使い方
「鑑賞」は「音楽などの芸術作品に接して味わったり楽しむこと」という意味がありますが、使い方では「音楽鑑賞」や「絵画鑑賞」などが挙げられます。
「観賞」の意味や使い方
「観賞」の意味や使い方
「観賞」は、「実際に存在している物を見て、その美しさや趣きなどを味わいながら楽しむこと」ということを指していますが、使い方としては、「植物観賞」などの言葉がよく耳にする言葉です。
「鑑賞」と「観賞」の違い
「鑑賞」と「観賞」の違い
同音異義語としての「鑑賞」と「観賞」には、どのような意味があるんでしょうか?
「観賞」に含まれる「観」には「見る」という意味がありますが、実際に見える物が対象となると解釈することができます。
そのことから、「観賞」は対象が見えるものであったり、自然に存在する風景や動植物が対象となるでしょう。
一方の「鑑賞」の「鑑」は「鑑定」、「鑑別」などの言葉で使われますが、「これは何だろうか」、「いいものか悪いものか」と「鑑みる」ということになりますので、「鑑賞」は、コンサートや映画などを聞いたり、見て楽しむという理解になります。
「鑑賞」を使った例文と意味を解釈
「鑑賞」を使った例文と意味を解釈
「私は音楽鑑賞を趣味としていますが、これが仕事のストレス解消となっています」
趣味が音楽鑑賞という人は結構多くいらっしゃいますが、ストレス発散のための効果もあります。
クラシックで心を癒してみたり、ロックで心の疲れを発散させることも、精神的な疲れをスッキリさせてくれます。
「観賞」を使った例文と意味を解釈
「観賞」を使った例文と意味を解釈
「私は植物観賞が大好きですが、最近は孫を連れて近所の植物園に行くのが楽しみなのです」
植物観賞は趣味としての楽しみ方の1つですが、これもまた、日常の仕事の疲れやイライラを解消してくれるものかかもしれません。
また、高齢になりお孫さんができたなら、植物観賞はまた違った楽しみ方も生まれて来るでしょう。
「花や葉などの美しさを楽しむ植物「観賞」が典型的な使い方でしょう。
まとめ
まとめ
日本語には同音異義語がたくさんありますが、「鑑賞」と「観賞」の2つの言葉は、意識して使い分けないと、間違えてしまいそうな言葉です。
そのようなことから、それぞれの言葉の意味をきちんと理解して使えるようにしておくことが大切です。
この他にも同じ発音で全く異なる解釈となる言葉がたくさんありますが、意味あ使い方が分からない時は、ネットで調べるなりしてしっかりと理解するようにしておきましょう。
言葉が分からない時は、すぐに調べることを習慣づけるようにしておくといいでしょう。