この記事では、「蚊の鳴くような声」の意味を分かりやすく説明していきます。
「蚊の鳴くような声」とは?意味
「蚊の鳴くような声」とは?意味
「蚊の鳴くような声」の読みは「かのなくようなこえ」で、「蚊の羽音のように、かすかで弱々しい声」を意味する慣用句です。
「蚊の鳴くような声」の概要
「蚊の鳴くような声」の概要
「蚊の鳴くような声」において、「蚊が鳴く」とは「小さな音」の比喩で使われているものですが、先に意味を記したように、実際には「蚊の鳴き声」ではなく、「蚊の羽音」を指しています。
少し言葉の意味からは外れますが、「鳴き声」は哺乳類は声帯を振るわせて発しますが、鳥類は声帯ではなく、鳴管と呼ばれる器官を振るわせて鳴きます。
そして昆虫では、セミはお腹の中にある共鳴室の筋肉を振るわせて音を出し、秋の虫は羽をこすり合わせて音を出します。
しかし、蚊はこうしたいずれの方法でも音を発することはなく、広い意味でも鳴きません。
ここで「蚊が鳴く」としているのは、あくまで飛ぶ際の羽音なのです。
耳元では「ブ~ン」と小さいけれど、嫌なあの羽音のことなのです。
しかし、この慣用句では「嫌な音、声」との意味は一切なく、単に「小さくてかすかで、弱々しい声」を意味しています。
ちなみに、普段は普通の声の大きさで話すのに、「蚊の鳴くような声」になるのは、子供の場合は恥ずかしい場合が多く、大人の場合は自信がない時や、失敗をして謝る際の気まずさに因ることが多いと言えます。
「蚊の鳴くような声」の言葉の使い方や使われ方
「蚊の鳴くような声」の言葉の使い方や使われ方
・『腕白な幼い少年も、知らない人の前では、恥ずかしさから蚊の鳴くような声で話したりします』
・『彼は、大失敗して皆の前で謝罪する際に、きまり悪さから蚊の鳴くような声で謝罪していました』
まとめ
まとめ
「蚊の鳴くような声」とは、「蚊の羽音のように、かすかで弱々しい声」を意味する慣用句です。