みなさんは、「衷心よりお悔やみ申し上げます」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の意味とは?
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の意味とは?
「衷心」は、「ちゅうしん」と読みます。
「まごころの奥底」を意味します。
ですから、「衷心より」は「本当に心の奥底から」という意味合いになります。
「お悔やみ」は、「人の死を弔う」という意味で。
丁寧表現の接頭語「お」を付けた言葉です。
最後に、「言います」をへりくだった「申す」と表現し、丁寧表現として「申し上げます」と言い回しています。
つまり、「衷心よりお悔やみ申し上げます」は、「本当に心の底から残念で悲しい気持ちをお伝えしたい」という意味合いを、丁寧な敬語で言い表した言葉です。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の使い方と注意点
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の使い方と注意点
「衷心より」という言葉を用いたことにより、とても心のこもった丁寧な言い回しとなっているため、ビジネスシーンをはじめフォーマルな場面でも使うことが出来ます。
この「衷心」は、「心の底から」というニュアンスの言葉であるため、お悔やみの場面以外に、相手にお詫びをする場面、あるいは、お祝いの場面でも使うことが出来ます。
注意点としては、「衷心」は“書き言葉”であることです。
人前で挨拶する際に使うと違和感がありますので覚えておきましょう。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の言い換え
「衷心よりお悔やみ申し上げます」の言い換え
ビジネスシーンで「衷心よりお悔やみ申し上げます」のような意味合いを表現するには、どういった言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例を挙げて紹介していきます。
・「心よりお悔やみ申し上げます」
「衷心より」を「心より」と言い換えた形です。
この言い回しもビジネスシーンでよく使われています。
似たような言葉で「心から」があります。
こちらも問題なく活用できますが、「心より」としたほうが、丁寧な表現と言えるでしょう。
・「衷心より哀悼の意を表します」
読み方は、「ちゅうしんより あいとうのいを ひょうします」となります。
弔電を打つ際、あるいはメールや文章に書く際に、読み方が分からないと困る場面もありますので、覚えておくと良いでしょう。
「哀悼の意」は、「人の死に対して嘆き悲しむ」という意味があります。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」と同様に、ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われている言葉です。
まとめ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」は、「心の底から、残念で悲しい気持ち伝えたい」といった場面で使う言葉です。
また、「衷心」の言葉の意味が理解できていれば、様々な場面で「衷心」を活用することが出来ます。
かしこまった表現ですが、落ち着きのある丁寧な表現が出来る言葉ですので、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。